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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4442】原田 弦月 無濾過 純米吟醸(はらだ げんげつ)【山口県】

2021.1.4 22:55
山口県周南市 はつもみぢ
山口県周南市 はつもみぢ

【Z料理店にて 全7回の⑤】

 なじみのZ料理店に2カ月ほど無沙汰している。コロナで大苦戦している、と以前言っていたので、様子見兼激励のため暖簾をくぐった。

 冷蔵庫の中に、わたくしが飲んだことがない酒を7種類見つけた。その中から「酔鯨」「梅乃宿」「春鹿」「穏」と飲み進め、5番目にいただいたのは「原田 弦月 無濾過 純米吟醸」だった。「原田」は当連載でこれまで、3種類を取り上げている。しっかりした味わいのお酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 まず、甘みがくる。飴を煮詰めたような甘みだ。中盤からエンディングにかけては辛み。香りは果実香が穏やか。ややとろみを感じ、やわらかな口当たりで、やや濃醇寄りの酒質。最初のうち酸を感じなかったが、あとからすこし出てくる。そのうち余韻でも酸が感じられるようになり、やがて甘酸っぱい味わいになる。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(山口県産)米麹(山口県産米)、精米歩合55%、原料米 掛米:西都の雫(79%)麹米:山田錦(21%)、アルコール分17度、製造年月2020.11」。

 使用米の「西都の雫」(さいとのしずく)は、山口県農業試験場が1997年、明治中期に山口県で育成された「穀良都」を母に、「山田錦」を親に持つ「西海222号」を父に交配させ育成・開発した山口県オリジナルの酒造好適米。2003年に品種登録された。淡麗でキレのよい酒になる、とされている。

 酒名「原田」は蔵元さんの名字。この蔵の以前からの銘柄は「初紅葉」(はつもみぢ)。

 今回の酒名「弦月」の意味と、この酒が世に出ることになったいきさつについて、静岡県駿東郡清水町の酒販店「かのや本店」のサイトは、以下のように説明している。

「『弦月』とは、弦を張ったような美しい形から来た半月の別名です。お酒のラベルは、宵の浅い時刻から瀬戸内徳山湾の島々の向こうに見える弦月をデザインしました。西の空に凛と輝きながら澄み切った柔らかさのある月への形容は、このお酒の味わいそのものをイメージしていますし、蔵元とワイン商社(モトックス)との共同開発らしいデザインと味わいに仕上がっています。2019年9月に新発売しました」

酒蛙

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