【4411】津軽やま酒(つがるやまざけ)【青森県】

【TU会定例会 全6回の⑥完】
コロナ禍で半年間、開催を自粛したTU会。再開して今回が2回目の例会。会場のB居酒屋が「悦蔵」「亀齢」「鳳凰美田」「會津龍が沢」「土田」と繰り出し、6番目のお酒は、メンバーの一人ヨネちゃん持ち込みの「津軽やま酒」だった。超レア酒っぽいため、ヨネちゃんに「どこで手に入れたの?」と聞いても「むにゃむにゃ、あったんだよね」と要領を得ない返事。ま、入手経路はどうでもいい。いただいてみる。
グラスに注ぐといかにも古酒といった色。
酒蛙「上立ち香は酒らしくない」
誰か「じゃ、何らしいの?」
酒蛙「分からない」
みんな「(苦笑)」
KI「う~む、コメント無し。飲みやすいけど、甘いよね」
ST「今日一番の奇抜な酒だ」
酒蛙「紹興酒に似た香りがする」
ST「なるほど」
U 「あんず酒!」
酒蛙「なるほど。甘みはあるけど、ベタ甘じゃなく、軽快感がある。どれがサルナシの味なのか分からない」
誰か「たしかに。俺もサルナシ食べたことないから分からない」
瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。
「青森市内『夢の森』に自生、栽培している『サルナシ』という果実を古酒(日本酒)に漬け込んで熟成させました。『サルナシ』は、日本列島最高の美果と評され、ビタミンCやミネラル、食物繊維が豊富な果実です。この『サルナシ』で造った『津軽やま酒』はアルコール分を抑えた優しい仕上がりになっております。『サルナシ』と古酒(日本酒)の香味をお楽しみ下さい」
裏ラベルのスペック表示は「リキュール、アルコール分7%」とあるだけ。清酒(日本酒)の定義は、米、米麹、水を原料として発酵させ、濾(こ)したもの。「津軽やま酒」は、日本酒(古酒)をベースに、サルナシのエキスを含んでいるため、日本酒扱いにならず、リキュールになっているのだ。飲んだ感じでは、サルナシエキスのほか、砂糖も入っているのかもしれない。
裏ラベルには「企画販売 青森県青森市の鹿内組」と書かれている。鹿内組は建設業。青森市郊外に、面積150ヘクタールの自然景観豊かな花木公園を所有している。ここで栽培したサルナシを利用してお酒を六花酒造(青森県弘前市)に委託してつくった、ということのようだ。