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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4408】鳳凰美田 酒未来 純米大吟醸(ほうおうびでん)【栃木県】

2020.11.26 18:08
栃木県小山市、小林酒造
栃木県小山市、小林酒造

【TU会定例会 全6回の③】

 コロナ禍で半年間、開催を自粛したTU会。再開して今回が2回目の例会。会場のB居酒屋が「悦蔵」「亀齢」と繰り出し、3番目に持ってきたのは「鳳凰美田 酒未来 純米大吟醸」だった。「鳳凰美田」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、17種類を取り上げている。甘みをずいぶん感じる酒というのが、近年の「鳳凰美田」に対するイメージだ。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 KI「旨いなあ」
 W 「今夜はいずれもレベルが高い酒ばかりですね」
 SG「美味しいですね」
 ST「これは旨いっすね」
 酒蛙「やわらかで、やさしい口当たり。旨みが適度で、酸も適度。近年の『鳳凰美田』というと甘みが立つどっしり系のお酒、というイメージが強かったが、これは甘みはそれほど出てこない。バランスが良くとれ、軽快感もあるジューシーなお酒だとおもう」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「山形県産の酒米『酒未来』は日本酒が未来永劫発展する事と、未来ある醸造家たちが切磋琢磨し輝いてほしい。そんな思いで名付けられた酒米です。私たちは『酒未来』を伝統ある生もと造りで醸し純米大吟醸酒としてお届け致します。新緑を感じさせる清々しい香りと質感、そしてクリーミーで優しい余韻をお楽しみ下さい」

 使用米の「酒未来」についてウィキペディアは、「1999年、民間機関開発。高木酒造の高木辰五郎が山酒4号/美山錦を交配して育種。米雑穀卸業の株式会社アスクが商標登録の権利を有する」と説明している。

 また、地酒屋サンマートのサイトの中にある「お酒用語集」では、以下のように説明している。「『十四代』で知られる山形県の高木酒造の高木辰五郎社長が、『山酒4号』『美山錦』を交配して育種した酒造好適米。自社で交配、育成し、地元の山形県内で栽培した酒造好適米を用いた日本酒を醸造することにより、全国に山形の清酒をアピールする目的で誕生。酒造会社自ら酒米の交配、育種を手掛けた例は全国的でも珍しく、『龍の落とし子』と兄弟系統にある『酒未来』は、山田錦の交配種にあたり、品種改良によって山田錦の系統を受け継いだ醸造適正が非常に優れた酒造好適米です」

 裏ラベルに注目すべき言葉が書かれている。「飲食店様限定酒」。これは、コロナ禍にあえぐ飲食店を応援するために企画されたお酒だったのだ。この酒は酒屋さんでは売っていませんよ、飲みたいならお店へどうぞ、というわけだ。

 ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 山形県産酒未来100%、精米歩合50%、アルコール分16度以上17度未満、製造年月2020.06」。

 酒名「鳳凰美田」の由来について、日本の名酒事典は「明治5年の創業。酒名は、蔵のあるの旧地名が『美田村(みたむら)』であったことから」と説明。さらにコトバンクは「美田と創業当初からの銘柄『鳳凰金賞』の『鳳凰』を合わせて命名」と説明している。

酒蛙

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