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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4404】高清水 デザート 純米吟醸(たかしみず)【秋田県】

2020.11.22 16:46
秋田県秋田市 秋田酒類
秋田県秋田市 秋田酒類

【E居酒屋にて 全6回の⑤】

 近々E居酒屋で、わたくし主催の中規模の飲み会を企画している。女将さんとその打ち合わせをするため、一人で暖簾をくぐる。話は簡単に終わり、あとは飲むだけ。

「庭のうぐいす」「東洋美人」「カットよっちゃん×春鶯囀」「久保田」と飲み進め、5番目にいただいたのは「高清水 デザート 純米吟醸」だった。「高清水」は当連載でこれまで、6種類を取り上げている。しかし、これまでの「高清水」と違い、瓶の形が違う。おしゃれ感が漂う。酒名も「デザート純吟」という、日本酒らしからぬネーミング。戸惑っていたら、ママが「甘いお酒ですよ」と教えてくれた。なるほど、食後に甘味をいただくモードか。考えてみたら、和食のコースの最後は甘味だもんね。さて、いただいてみる。

 デリッシュ、ジューシー。これが第一印象。甘旨酸っぱいが、軽快感あり、飲み飽きしないタイプ。アルコール感をあまり感じない(あとでラベルを見たら12~13℃。ワイン並みだ)。舌の両側から酸がじゅわじゅわ入ってきて、唾液がじゅわじゅわ出る感じ。実においしい。まさしく飲むデザートそのもののお酒だった。食後、テレビを見ながらブランデーをチビチビ飲むより、こちらの方がカジュアル感がある。そんなことをおもわせるお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を「酸味豊かでほんのり甘い味わいのデザート日本酒です」と紹介している。

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「約2年かけて開発した日本酒の新しいカテゴリー『デザート日本酒』。お米と米こうじだけを使用し、独自の製法によって上品な甘さと酸味を引き出した『デザートワイン』の味わいに近い日本酒です。酸味豊かでほんのり甘い味わいをお楽しみください。和食に限らず、幅広い料理やスイーツにも合うのも魅力。高級感のあるボトルで、ちょっとしたプレゼントにもピッタリ」

 また、蔵は、このお酒の専用サイトを設けるほどの力の入れよう。その専用サイトから紹介文を以下に貼り付ける。

【デザート日本酒ってなに?】
■「デザートワイン(貴腐ワインやアイスワイン等)」と同様に食事中に料理と一緒に楽しめる、甘さと酸味のバランスがうまくとれた日本酒です。
■お米と米こうじだけを使用し、独自の製法によって上品な甘さと酸味を引き出した「デザートワイン(貴腐ワインやアイスワイン等)」の味わいに近い日本酒です。
■ブドウから出来る「デザートワイン(貴腐ワインやアイスワイン等)」は貴重で高価なものが多く気軽に飲めませんが、お米のしずくから出来る「デザート日本酒」はお手頃で気軽に飲める日本酒です。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分12度以上13度未満、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合 麹米55%掛米55%、飲み方 5~10℃ 室温、甘辛の目安(当社比)やや甘口、テイスティング分類 コク・ふくらみ寄り 香り高い寄り」。専用サイトを設けるなど、かなりの力の入れようだが、なぜか使用米の品種名が非開示なのは残念だ。このほか、ホームページでは以下のスペックも公開している。「日本酒度:−35、酸度:3.5、アミノ酸度:1.2」

 酒名「高清水」の由来について、蔵のホームページは、以下のように紹介している。

「弊社は昭和19年、秋田税務署管内の24名の酒造家が企業合同し発足致しました。その後終戦とともに企業整備に関する復活条件が緩和され、離脱する酒造家が相次ぎ現在12名の構成員にて営業しております。その折り戦後新体制の中で、弊社も心機一転新たに酒銘を懸賞公募致しました。5,037点の応募の中から、秋田市寺内大小路(通称『桜小路』)に今もこんこんと湧く霊泉『高清水』にちなんだものとして選ばれました」

酒蛙

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