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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4389】いづみ橋 恵 海老名産山田錦 純米原酒 赤ラベル(いづみばし めぐみ)【神奈川県】

2020.11.7 21:43
神奈川県海老名市 泉橋酒造
神奈川県海老名市 泉橋酒造

【B居酒屋にて 全7回の④】

 月1回のペースでB居酒屋に足を運んでいる。この店は酒の品揃えが豊富で、非常に勉強になる。なにより当連載「日本酒津々浦々」の取材になる。頻々と暖簾をくぐってもいいのだが、そうなると新規のお酒に巡り会えない。「日本酒津々浦々」は、わたくしにとって新規のお酒ばかり取り上げているので、それでは困る。したがって経験則から、酒の入れ替えのリズムに合わせるには月1回の来店、ということになる。

「仙禽 FROM BROOKLYN」「みむろ杉 FROM BROOKLYN」「理系兄弟」と飲み進め、4番目にいただいたのは「いづみ橋 恵 海老名産山田錦 純米原酒 赤ラベル」だった。泉橋酒造のお酒は当連載でこれまで、14種類を取り上げている。すっきり辛口酒、というイメージが強い。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 辛みはもちろん出ているが、それ以上にドライ感の印象が強い。これが第一印象。ドライ酒に特有のコルク香を感じる。甘旨みはすくない。辛みも出ているが、酸の方がくっきり出ている。愛想が無い孤高の酒とでも言えばいいのだろうか。飲み進めていったら、旨みがすこし出てきた。余韻は辛・苦・渋。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用米 海老名市産山田錦100%、精米歩合65%、アルコール分18度、製造年月2019.4、蔵出年月2020.08(製造年月は瓶詰した日付です。瓶詰から蔵出まで適正に管理しています)」。製造年月と蔵出年月の意味を記しているのは非常に親切だ。しかも、製造年月の意味もしっかり説明しており、超親切だ。

 裏ラベルには、蔵のコンセプトが以下のように書かれている。「『酒造りは米作りから』の信念のもと、“栽培醸造蔵”いづみ橋と地元農家が一体となり醸す辛口純米酒です。地元で大切に育てた山田錦を自社精米し、手造りで丁寧に仕込みました。原酒の力強い味わいをお楽しみください」

 酒名および蔵名に使われている「いづみ橋」(泉橋)の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「1927年の航空写真を見ると、泉橋酒造北側の海老名耕地に泉川(いづみがわ)が流れています。この泉川は田んぼの用水路の役目を果たしていました。また、蔵の屋号が『橋場(はしば)』だったことから、泉川+橋場=泉橋となったのことです。水田の穀倉地帯からの命名だったことがわります。しかし泉川は、1930年から行われた土地改良事業でまっすぐな用水路に姿を変えてしまい、現在では泉川は存在していません」

酒蛙

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