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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4382】龍神 BACK STAGE PASS 隠し酒 吟醸 生詰(りゅうじん)【群馬県】

2020.10.30 14:15
群馬県館林市 龍神酒造
群馬県館林市 龍神酒造

【E居酒屋にて 全9回の⑦】

 新しいお酒がある程度そろったら、連絡をくださいね。わたくしは、E居酒屋のママにこうお願いしている。年金暮らしの今、そしてコロナ禍で東京のなじみの居酒屋に行けない今、効率的に「日本酒津々浦々」の取材をするには、この方法が一番だ。こうして、E居酒屋に酒友3人と出かけた。

「壬生」「加茂錦」「桂月」「写楽」「まんさくの花」「七水」と飲み進め、7番目にいただいたのは「龍神 BACK STAGE PASS 隠し酒 吟醸 生詰」だった。龍神酒造のお酒は当連載でこれまで、「尾瀬の雪どけ」と「龍神」を合わせ6種類を取り上げている。とくに「尾瀬の雪どけ」は、きれいな酒質が強い記憶として残っている。さて、いただいてみる。

「甘いっ!」。おもわず声に出た。「バナナだ!!」。これも声に出た。2連発で声に出ることなんて、めったにない。それだけ、甘さと果実香を強烈に感じたのだった。バナナをおもわせる、なんとも華やかな果実香。味わいでは、旨みが甘みに付いてくるイメージ。余韻はすこしの辛み。穏やかな酸が相まって、ジューシーな酒質となっている。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、精米歩合55%、製造年月20.8」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名の副題「BACK STAGE PASS」は、酒造りの舞台裏への道、とでも訳せばいいのだろうか。そして、そこには“隠し酒”があるということなのだろうか。それはさておき、この酒がなぜ“隠し酒”なんだろう。そこんとこ、ラベルですこし触れてもらいたかった。

 主銘柄および蔵名の「龍神」について、ウィキペディアは「水神や海神として各地で祀られている」と説明している。

酒蛙

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