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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4379】写楽 純米吟醸 山田錦 一回火入れ(しゃらく)【福島県】

2020.10.27 21:28
福島県会津若松市 宮泉銘醸
福島県会津若松市 宮泉銘醸

【E居酒屋にて 全9回の④】

 新しいお酒がある程度そろったら、連絡をくださいね。わたくしは、E居酒屋のママにこうお願いしている。年金暮らしの今、そしてコロナ禍で東京のなじみの居酒屋に行けない今、効率的に「日本酒津々浦々」の取材をするには、この方法が一番だ。こうして、E居酒屋に酒友3人と出かけた。

「壬生」「加茂錦」「桂月」と飲み進め、4番目にいただいたのは「写楽 純米吟醸 山田錦 一回火入れ」だった。宮泉銘醸のお酒はわたくしの口に合い、好きな銘柄の一つ。当連載でこれまで、「写楽」「宮泉」を21種類取り上げている。今回のお酒は「写楽 純米吟醸 播州山田錦 生酒」(当連載【2411】)の一回火入れバージョンだ。いただいてみる。

 甘旨酸っぱい味わい。これが第一印象。旨みと酸が心地よく、ジューシーでエキス感がある。香りは出過ぎず少な過ぎず、で上品なたたずまい。やわらかで、やさしい口当たり。火入れだけど、さわやか感があり、キレも良い。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「兵庫県産山田錦を50%まで磨き造り、一回火を通し冷蔵庫で貯蔵しました。穏やかな吟醸香、優しい旨み、爽やかな酸味を感じることが出来ます。上品で柔らかく円い口当たりでキレがある純米吟醸酒です」

 また、瓶の裏ラベルには、蔵のコンセプトが以下のように書かれている。「米を愛し、酒を愛し、人を愛す。みなさまに愛される酒を目指します。 宮森義弘」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 兵庫県産山田錦100%、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月02.07」。

 蔵名および、従来からの酒名「宮泉」の由来について、コトバンクは、以下のように紹介している。「酒名は、中国・唐時代の皇帝の離宮『九成宮』に湧き出た泉と、自家井戸水が灘の名水『宮水』に近い水質を示すことから命名」

 そして酒名「写楽」の由来について、ウェブサイト「地酒.COM佐野吾郎の酒蔵訪問記」が説明している。「写楽」はもともとは、この蔵のブランドではなかったのだ。この記事は長いので、以下に要約する。

「宮泉銘醸株式会社は昭和29年に宮森啓治氏が創業した現在で4代続く酒蔵です。創業者の宮森啓治氏は、かつて会津で一番の規模を誇る老舗蔵『花春』の家に生まれますが長男では無かったため分家として独立されました。第二次大戦の企業整備令によって統廃合され使わなくなっていた酒蔵を買い取り、現在の場所で酒造業を始めたというのが創業の経緯です。寫楽(しゃらく)は、廃業した東山酒造という酒蔵が持っていた商標を引き継ぐ形で、平成17年に宮泉銘醸で造りはじめた銘柄。東山酒造も花春から分家した蔵で、商標を引き継ぐなら同じ家の出が良いという事で寫楽を引き継がれたとのことです」

酒蛙

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