メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4376】壬生 純米大吟醸 無濾過原酒 生(みぶ)【栃木県】

2020.10.24 18:01
栃木県栃木市 飯沼銘醸
栃木県栃木市 飯沼銘醸

【E居酒屋にて 全9回の①】

 新しいお酒がある程度そろったら、連絡をくださいね。わたくしは、E居酒屋のママにこうお願いしている。年金暮らしの今、そしてコロナ禍で東京のなじみの居酒屋に行けない今、効率的に「日本酒津々浦々」の取材をするには、この方法が一番だ。こうして、E居酒屋に酒友3人と出かけた。

 最初にいただいたのは「壬生 純米大吟醸 無濾過原酒 生」。「壬生」という見慣れない酒名だから選んだ。わたくしは単純なのだ。飯沼銘醸のお酒は当連載でこれまで7種類を取り上げており、その多くは「姿」だ。主銘柄は「杉並木」。

 壬生町役場から「壬生町の地酒をつくりたい」という要望を受けた酒販店の増田屋本店(栃木県下都賀壬生町)が企画・販売を受け持ち、飯沼醸造に造ってもらった、という構図だ。

 さて、いただいてみる。完熟メロンのような上立ち香が華やか。含み香もメロン的。味わいは「甘っ!!!」が第一印象。甘・旨みが出ており、中でも甘みが立つ。酸はあまり出てこない。分厚い酒質で、とろみがかなり出ている。中盤から余韻は辛みと甘み。

 瓶の裏ラベルは、この酒が世に出るまでの経緯が、以下のように書かれている。

「蔵、農、商―そして、町。四つの力を合わせ造り上げた故郷の地酒。それ即ち、この『壬生 純米大吟醸』也。
壬生町を代表する地酒たるために作り上げた、壬生の名を冠した純米大吟醸です。下稲葉の肥沃な田より生まれた山田錦全量使用。醸造は飯沼銘醸。増田屋本店がプロデュース。我々の地元、壬生町を表現した作品です」

 また、増田屋本店のホームページは、「この日本酒への思いと誕生の経緯」と題し、以下のように説明している。

「壬生町から直々に『壬生で作ったお米でお酒が造れないか』と相談され、私が育った地であるこの町に恩返しができると嬉しく思いました。そうして『ましだやプロデュース』による日本酒造りプロジェクトがスタートしたのです。
『最高の日本酒を壬生町の地酒にしたい!』まずそう思いました。そこで、酒米の王とも呼ばれる日本酒造りに最も優れた米『山田錦』で仕込むことに決めました。ただし『山田錦』は背丈が高いため倒伏しやすく、病害虫にも弱いという弱点をかかえています。幸運ながら地元農家で『山田錦』栽培のノウハウを持つ方がいらっしゃり、『山田錦』を作っていただくことが出来ました。農家の方々、本当にありがとうございました。
 酒造りは、壬生町から一番近い蔵元、『飯沼銘醸』さんにお願いしました。『飯沼銘醸』さんは、日本で最も権威のある『全国新酒鑑評会』にて、2年連続で金賞を受賞している銘醸蔵です。先月(2月)、上槽を終え、ついに待ちに待った純米大吟醸『壬生』が完成し、さっそくテイスティングし、出来栄えを確かめました。純米大吟醸らしい上品な香り、エレガントな味わいは絶品そのものです。素晴らしい出来栄えです。飯沼社長。最高の作品を造っていただきありがとうございました」

 さらに、壬生町役場のホームページは、この酒の味わいを以下のように紹介している。「壬生産山田錦を全量使用したことで豊かな旨味と繊細な含み香を併せ持ち、非常に高いレベルで均整のとれたお酒になりました。果実のような芳香が立ち、たっぷりとした甘味と艶やかな質感が贅沢な味わいです

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 山田錦全量、精米歩合 四割八分、ALC度数 17度、製造年月2020年3月」。

 

酒蛙

関連記事 一覧へ