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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4375】賀茂金秀 辛口 夏純(かもきんしゅう)【広島県】

2020.10.23 17:41
広島県東広島市 金光酒造
広島県東広島市 金光酒造

【B居酒屋にて 全4回の④完】

 せんだって、TU会例会をB居酒屋で開いたとき、冷蔵庫の中に、わたくしがまだ飲んだことがない酒をいくつか見つけた。それを飲まなければならない。ということで、後日一人で、B居酒屋の暖簾をくぐった。

「東洋美人」「阿部勘」「喜楽長」と飲み進め、最後4番目にいただいたのは「賀茂金秀 辛口 夏純」だった。「賀茂金秀」は当連載でこれまで、12種類を取り上げているが、夏酒は初めてだ。では、いただいてみる。

 さっぱり、すっきり、きれいな酸、きれいな酒質。これが第一印象だった。やや淡麗で、キレも良い。さわやかな酸が舌の両側から、じわじわ入って来る感じ。香りは抑え気味。余韻は軽い苦み。辛口を名乗っているが、べらぼうな辛口ではない。適度な辛口といったところ。旨みも程良く出ており、酸と旨みのバランスが良く、飲み飽きしないお酒となっている。

 蔵のホームページはこの酒を「米の旨味を感じながらもスッキリ、キレのある辛口です」と紹介している。

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、アルコール分15度、製造年月2020.7」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。しかし、ホームページでは「使用米/八反錦」と明らかにしている。

 使用米の「八反錦」は広島県立農業試験場が1973年、母「八反35号」と父「アキツホ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1983年に命名、1984年に種苗法登録された酒造好適米。今や、「八反錦」といえば広島、広島といえば「八反錦」というほど、全国的に著名な酒米となっている。

 蔵のホームページによると、かつての主銘柄は「桜吹雪」だったが、2003年に季節雇用を廃止して社員蔵人による手造りを行い、新ブランド「賀茂金秀」を立ち上げた。

「賀茂金秀」の「賀茂」は、蔵のある場所が旧賀茂郡だったことによる。「金秀」については、東広島市の酒販店「大和屋酒舗」のサイトによると、「杜氏の金光秀起(かねみつひでき、現代表)氏の名前から、『金』と『秀』 の2文字をとって命名されました」とのこと。

酒蛙

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