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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4360】鮎 純米吟醸 金ラベル(あゆ)【新潟県】

2020.10.7 21:07
新潟県妙高市 鮎正宗酒造
新潟県妙高市 鮎正宗酒造

【うなぎ屋にて 全2回の①】

 休日の夕方、ふらりと近所のうなぎ屋へ。うなぎはもちろん美味しいのだが、酒がいい。定番酒はありきたりの地酒3種類ほどだが、店主の“隠し酒”が面白い。この場合の面白い、は特段意味のある言葉ではない。わたくしの興味をそそる酒が多い、ということだ。どんなルートで入れているのか興味のあるところだが、あえて聞かないことにしている。

 席につくと、店主が2種類の酒を抱えてきた。「鮎」と「田酒」。どっちもいい酒だ。「どちらにしましょうか?」と店主。「両方飲む」とわたくし。まずは「鮎」からだ。鮎正宗酒造のお酒は当連載でこれまで、5種類を取り上げている。総じて「田酒」より、さっぱりした口当たりのイメージなので、先に飲んだ方がいいだろう、と判断した。複数の酒を飲む場合、淡麗→濃醇、辛口→甘口、とシフトすれば、それぞれの酒の持ち味を損なうことなく楽しむことができる。その逆だと悲惨なことになる。さて、いただいてみる。

 さらり、さわやかな口当たり。香り穏やか、清涼感がある上品な味わい。酸が適度に出ており、余韻は辛み。そしてキレが良い。淡麗やや辛口酒。清流を泳ぐアユをおもわせる、きれいなお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「香り高く、マイルドで上品な味わい。清涼感の後に深みを含んだ余韻が残ります」「お酒のタイプ=香りの高いタイプのお酒です」「甘辛度=やや辛口」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月2020.04」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

「鮎正宗」の酒名について、蔵のホームページは、以下のように説明している。「鮎正宗という酒名は、昭和の初めに当酒蔵に程近く保養地として有名な妙高高原町の赤倉に滞在された京都伏見の若宮博義殿下から、この地で鮎釣りをした際に命名していただきました」

酒蛙

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