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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4359】北光正宗 夏の純米吟醸(ほっこうまさむね)【長野県】

2020.10.6 21:33
長野県飯山市 角口酒造店
長野県飯山市 角口酒造店

【B居酒屋にて 全5回の⑤完】

 久しぶりに酒友Tと飲んだ。Tは日本酒に対し勉強熱心で、わたくしと飲みながら、さまざまな質問をし学習していった。この飲み会をわたくしたちは「今さら聞けない日本酒講座」と称し、断続的に数回開いた。たとえば「山廃とは?」「生酛とは?」という基本的なことは知っているようできちんと言えないものを、飲みながらわたくしが分かりやすく説明する、という内容だ。

「出雲富士」「貴」「美丈夫」「みむろ杉」と飲み進め、最後5番目にいただいたのは「北光正宗 夏の純米吟醸」だった。「北光正宗」は当連載でこれまで、3種類を取り上げている。さて、いただいてみる。

 T 「香りが辛い。甘みもある」
 酒蛙「セメダイン香(酢酸エチル)が強い」
 T 「うん、セメダイン香がすごい。香味の構成は、甘・辛・セメダイン香・酸だ」
 酒蛙「酸と辛みが出ているね。さわやか、さっぱりした口当たりのお酒だ。軽快な酒質」
 T 「そうだ、酸だ!」
 酒蛙「基本的に淡麗辛口酒で、キレが良い。温度がすこし上がってきたら、甘みが出てきた」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「『北光正宗』は、厳寒と豪雪の澄んだ空気の中で、厳選された米と清らかな水、杜氏と蔵人の技が一体となって生まれます。本製品は『山恵錦』を使って醸した夏季限定の純米吟醸です。夏の暑さを和らげる、さわやかでキレの良い味わいをお楽しみください」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米・米こうじ、精米歩合59%、アルコール分15度、原料米は長野県産山恵錦100%使用、製造年月20.03、蔵出年月20.5」

 使用米の「山恵錦」(さんけいにしき、信交酒545号)は、長野県農業試験場が2003年、母「信交509号」と父「出羽の里」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2016年に命名、2020年に種苗法登録された非常に新しい酒造好適米だ。

 瓶の首にタグが掛けられ、この酒の製造過程を以下のように紹介している。

「本製品はお酒を搾った後 炭素を使用せず即時に濾過・割水を施し生酒の状態で瓶詰めしています。その後直ちに一度のみの瓶火入れにて製品化しています。製品化後は蔵内にて一定期間熟成させた後全量マイナス域の冷蔵室にて貯蔵し、厳重な品質管理のもと出荷しています。なお製造年月は瓶詰め年月を、蔵出年月は蔵から出荷された年月を表示しています」


 酒名「北光正宗」の由来について、蔵のホームページは「北光正宗は北の夜空に光輝く柄杓型をした北斗七星より命名いたしました」と説明している。

酒蛙

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