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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4352】宗玄 純米大吟醸 玄心(そうげん げんしん)【石川県】

2020.9.29 22:41
石川県珠洲市 宗玄酒造
石川県珠洲市 宗玄酒造

【H居酒屋にて 全4回の②】

 コロナ緊急事態宣言以後、初めてH居酒屋の暖簾をくぐった。実に4カ月ぶり。以前は週1~2回の頻度で行っていたが、とんとご無沙汰だ。久しぶりに見る店主は、激しく痩せていた。8キロ減とか。コロナの影響か、とおもいきや「もともと客が入らない店なので。コロナの影響はありません」と自虐的だ。

 今回、トップバッターにいただいたのは「るみ子の酒 純米 山廃 備前雄町」。続いていただいたのは「宗玄 純米大吟醸 玄心」だった。「宗玄」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、22種類を取り上げている。総じてしっかりした味わいのお酒、というイメージを持っているが、今回のお酒は違った。

 酒蛙「すっきり、やわらか、まろやかな口当たり。香りは抑えている。辛みと苦みはあるが、超淡麗酒だ」
 店主「ん~~~っ、きれいなお酒」
 酒蛙「そう。非常にきれいな酒だ。軽快感があり、透明感があり、水の如しの味わい」
 店主「温度がすこし上がったら、辛みと甘みが出てきた」
 酒蛙「やわらかな酸。余韻の苦みと辛みがすこし。甘みと旨みがすくなめ。キレが非常に良い。極めて上品なお酒だ。近年、これほど上品な酒を飲んだ記憶はない。これまで『宗玄』に対しては、酸と旨みが良く出るしっかりした味わいの酒、というイメージを持っていたが、今回のお酒は、それの真逆的な酒質だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「兵庫県産山田錦を100%使用し、奥能登の伏流水で仕込み、能登杜氏が最高の醸造技術を傾注し、精魂込めて醸しあげる酒です。フルーティな香りとともに軽快な口あたり、芳醇な旨みをお楽しみください」。軽快な口あたり、については同感だ。

 また、蔵のホームページは「香りは優しく、味わいは豊かな大吟醸」と紹介している。

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 兵庫県産山田錦100%、アルコール分16度、精米歩合50%、おすすめの飲み方 オンザロック〇 冷して◎ 常温〇 ぬる燗〇、製造年月19.12」。

 酒名および蔵名「宗玄」の由来について、コトバンクは「酒名は、16世紀にこの地に居を構え、地名にもなっている蔵元当主家の姓」と説明している。瓶に書かれている地名を見てみた。「石川県 珠洲市宝立町宗玄24-22」。たしかに地名は宗玄だった。

 また、蔵のホームページは以下のように説明している。「宗玄酒造の創業はアメリカが独立した1776年よりさらに古い江戸時代中期、1768年。戦国時代の七尾城主・畠山義春をルーツとする宗玄忠五郎が創業し、その子孫が清酒発祥の地といわれる伊丹(現在の兵庫県)の酒蔵で修行して秘伝を習得したと伝えられています」

酒蛙

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