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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4344】王祿 純米吟醸 限定 無濾過生原酒 H29BY(おうろく)【島根県】

2020.9.21 18:20
島根県松江市 王祿酒造
島根県松江市 王祿酒造

【E居酒屋にて 全4回の④完】

「Sogga pere et fils LE SAKE EROTIQUE」の5号酵母で醸した酒を飲むため、インターバルわずか5日間で再び、E居酒屋の暖簾をくぐった。今回「5」を飲んだ結果、わたくしがこれまで飲んだ同シリーズは、「1」「2」「3」「5」「6」「7」「9」となり、残るは「4」(4号酵母で醸した酒)だけとなった。ぜひ飲んでみなくっちゃ。

 そのあと「DATE 7 純米大吟醸」「上喜元 純米大吟醸 be after」と飲み進め、最後4番目にいただいたのは「王祿 純米吟醸 限定 無濾過生原酒 H29BY」だった。王祿酒造のお酒は当連載でこれまで、13種類を取り上げている。落ち着き感のある、しっかりとした味わいのお酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 旨みたっぷり。濃い旨みがぎゅっと詰まっている感じ。これが第一印象。酸は適度で、じわじわ前に出てくる。余韻は辛み。木造校舎的というか枯れ草的というか菌類的というか独特な香りが感じられる。燗酒が良さそうな予感。若干、熟成感あり。後味の酸と辛みが長く、押味あり。やや濃醇だが、きれいな酒質だ。

 ラベルによると、平成29(2017)醸造年度に醸し、令和元(2019)年8月に製造・出荷した、と読み取れる。おおむね1年半くらい蔵の中で貯蔵熟成させ出荷したお酒だ。ただ、貯蔵は、タンク貯蔵なのか、瓶貯蔵なのかは、ラベルだけでは分からない。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米・米麹(原料米全量国産)、原料米 東出雲町産山田錦100%使用、精米歩合50%、アルコール分17.5%、日本酒度+2.1、酸度2.2、使用酵母 協会9号、仕込み水 自然湧水 通称『黄金井戸』、杜氏名 石原丈径行、製造年月 R1.8」。

 酒名と蔵名の「王祿」の由来について、日本の名酒事典は、以下のように説明している。「中国では古来、『酒は天の美禄』といわれている。その中でも王者の風格を持つ酒でありたいとの願いを込めて、酒名は命名された」

酒蛙

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