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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4329】まんさくの花 純米吟醸 原酒 Summer Snowman 2020【秋田県】

2020.9.6 18:48
秋田県横手市 日の丸醸造
秋田県横手市 日の丸醸造

【B蕎麦屋にて 全2回の①】

 山友Tと2人で先だって、山に分け入り、キャンプをした。オートキャンプではなく、ザックにテント、寝袋、酒を入れ目的地まで歩いていく、ちゃんとしたキャンプだ。Tと2人で大酒を飲み、天の川、北斗七星、カシオペア座、木星、土星など満天の星を楽しんだ。その反省会(反省会とは名ばかりの飲み会)をやろう、ということになり2人の共通の友人Mを加え、それぞれ夫婦連れの6人で楽しく飲んだ。場所は、なじみの手打ち蕎麦B庵だ。

 最初に飲んだのは「まんさくの花 純米吟醸 原酒 Summer Snowman 2020」だった。「まんさくの花」は飲む機会が非常に多い酒で、当連載でこれまで、29酒類を取り上げている。恐らく、トップクラスではないか、とおもう。甘み・旨み・酸のバランスが良い酒、という強いイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 完熟イチゴのような吟醸香がやや華やか。まず甘みが来て、次に酸を感じる。ジューシー。やわらかくて優しく、まるみがあるが、甘みや酸のほか、辛みも出ているので、けっこう力強く感じる。しかし、濃醇骨太酒ではない。軽快感があり、落ち着き感のある、穏やかなお酒だ。キレ良し。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「全国有数の豪雪地帯にある当蔵は、昔から雪国に伝わる雪室を2000年に復元し、以降、毎年雪中貯蔵を試み、『雪室吟醸』として販売しています。しかし、20年目の今季は記録的な雪不足のため、残念ながら断念せざるを得ませんでした。このため、雪中貯蔵を予定していたお酒は雪の中と同じ温度帯(1~2℃)で熟成。雪中貯蔵酒と勝るとも劣らぬフレッシュな香味をお楽しみください。なお、雪中貯蔵の『スノーマン』ラベルは南国バージョン(Summer Snowman)に変更しました」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 秋田県産秋田酒こまち100%、精米歩合50%、アルコール分16度、酵母 秋田雪国酵母、日本酒度+3.0、酸度1.3、仕込水 奥羽山脈栗駒山系伏流井戸水、瓶詰・冷蔵入庫日 2019.12.7、製造年月2020.05」。

 使用米の「秋田酒こまち」は秋田県農業試験場が1992年、母「秋系酒251」(その母は「五百万石」)と父「秋系酒306」(その父は「華吹雪」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に品種登録された酒造好適米だ。

 酒名「まんさくの花」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「昭和56年にNHKの朝の連続ドラマ『まんさくの花』が横手市を舞台に放映されたのを機会に誕生した、当社の代表銘柄です。当時主力商品だった『日の丸』のやや重みのある酒質とは違う、『きれいで優しい酒質』への挑戦を志して誕生した当ブランドは、現在でもなお珍しい、ひらがなの墨文字をラベルに採用しました。炭文字自体が珍しかった時代としては、非常に挑戦的なラベルでした。(ご揮毫は今関枝竹先生にお願いしました。(令和)天皇陛下の書道ご進講役を没年まで務められた今関脩竹先生の奥様です)

 また、蔵名および昔からの酒名「日の丸」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「創業元禄二年(1689年)。当社の社名でもある『日の丸』は、秋田藩主・佐竹公の紋所『五本骨の扇に丸印(日の丸・月丸)』に因んで命名されたと伝えられており、明治40年登録商標済の日本で唯一無二の酒名です」

酒蛙

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