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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4316】松尾 純米 手造り 信交酒545号(山恵錦)100%(まつお)【長野県】

2020.8.28 16:26
長野県上水内郡信濃町 高橋助作酒造店
長野県上水内郡信濃町 高橋助作酒造店

【父の日プレゼント 全8回の④】

 息子が2013年から毎年、父の日に、カップ酒の詰め合わせを送ってくれる。毎年8種類ずつ。これがとても楽しみだ。ありがたい。感謝感激だ。ことしで8年目。重複したものが無いから、これで64種類。カップ酒の世界はなかなか奥が深そうだ。

「天穏」のカップ2種類、「若戎」と飲み進め、4番目にいただいたのは「松尾 純米 手造り 信交酒545号(山恵錦)100%」だった。高橋助作酒造店のお酒は、当連載でこれまで、3種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

「酸っぱい! 旨みがある!」が第一印象。旨酸っぱい味わいで、若干、とろみが感じられる。余韻は酸・旨・辛・苦み。とくに、酸がいつまでも続く。さっぱりとした味わいの一方で、力強さも感じられる。オールラウンドの食中酒で、肉料理など味の強い料理にも合いそうだ。飲み進めていくと、次第に余韻の苦みが強くなっていく。セメダイン香(酢酸エチル)がすこし感じられる。

 ラベルのスペック表示は「アルコール分 15.5度、原材料名 米 米こうじ、原料米 長野県産米100%、信交酒545号(山恵錦)100%、精米歩合 酒母&麹60% 掛米65%、製造年月2020.2、出荷年月2020.4」。

 使用米の信交酒545号(山恵錦=さんけいにしき)は、長野県農業試験場が2003年、母「信交509号」と父「出羽の里」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2016年に命名、2020年に種苗法登録された非常に新しい酒造好適米だ。

 酒名「松尾」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「1875年(明治 8年)創業。『祈りと感謝と共に』ある上質さを求め、醸造の神様にちなみ『命名』と」

 松尾神社は、全国に26社あり、総本社は京都府京都市西京区の松尾大社。酒の守り神として知られ、全国の酒蔵の奥に鎮座している神棚の神様は、多くが松尾神社である。なお、島根県出雲市の松尾神社は、別名「佐香神社」(さかじんじゃ)といい、酒造業者からの信仰を集めている。佐香=さか=酒を連想させるためかもしれない。

酒蛙

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