メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4313】天穏 純米 カップ(てんおん)【島根県】

2020.8.28 15:22
島根県出雲市 板倉酒造
島根県出雲市 板倉酒造

【父の日プレゼント 全8回の①】

 息子が2013年から毎年、父の日に、カップ酒の詰め合わせを送ってくれる。毎年8種類ずつ。これがとても楽しみだ。ありがたい。感謝感激だ。ことしで8年目。重複したものが無いから、これで64種類。カップ酒の世界はなかなか奥が深そうだ。

 今回、最初にいただくのは「天穏 純米 カップ」。「天穏」は当連載でこれまで、4種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。

 上立ち香・含み香ともほとんど感じられない。非常に酸が立つ。甘旨みがややすくなく、すぱっとキレる。ものすごいキレの良さで、余韻はほとんど無いが、ほのかに辛みと苦み。味わいは酸が中心で、シャープ感があり、さらりとした口当たり。ほんのすこし、ドライ感がある。なぜか塩味感もある。ひとことで言えば、やや辛口・軽快淡麗酒。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「島根県産の五百万石65%と神の舞65%で仕込んだ3本の純米酒をブレンドし、約8か月間タンク熟成させた酒造好適米100%の無濾過純米酒を使用しています。香りは協会7号の穏やかな香り。そしてタンク貯蔵の熟感があり、15.2%のややライトで飲みやすい度数が相まって、気軽に飲める天穏らしい純米酒のワンカップになったのではないかと思います」

 使用米の「神の舞」は島根県農業試験場が1985年、母「五百万石」と父「美山錦」という血統の良い優良銘柄同士を交配、選抜と育成を繰り返し品種を固定。1996年に命名、2000年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 カップのラベルのスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、島根県産米100%、精米歩合65%、製造年月20.5」

 カップには「世界遺産 石見銀山」「国宝 松江城」「出雲大社」「島根県観光キャラクターしまねっこ」の絵が描かれている。キャラクターはともかく、島根県民の自慢は、石見銀山、松江城、出雲大社の3つなんだろうな。

 酒名「天穏」について、「日本の名酒事典」は、「日蓮宗の経文『無窮天穏』にちなみ命名」と説明。蔵のホームページは「天穏の酒名は当家の宗門である日蓮宗本山要法寺管主だった当塩冶出身の坂本御前により大正五年に命名されました」と説明している。

酒蛙

関連記事 一覧へ