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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4309】福祝 直汲み 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦50(ふくいわい)【千葉県】

2020.8.23 22:13
千葉県君津市 藤平酒造
千葉県君津市 藤平酒造

【E居酒屋にて 全6回の③】

 コロナ禍による非常事態宣言が解除された当地では、居酒屋の客が徐々に戻りつつある。なじみのE居酒屋も同様だ。しかしやっぱり、コロナ前とは様子が違うようで、冷蔵庫の酒の消費速度がはかばかしくない、という。早く、コロナ前の活況に戻ってほしいものだ。E居酒屋は、酒の品揃えのセンスがなかなか良いのだから。

「愛宕の松」「星泉」と飲み進め、3番目にいただいたのは、「福祝 直汲み 純米吟醸 無濾過生原酒 山田錦50」だった。「福祝」は当連載でこれまで、2種類しか取り上げていないことに、我ながらびっくりだ。おかしいなあ、もっと飲んでいるはずなのに…と考えること数秒。あ、そうか。当連載が始まった2010年1月より前にたくさんの種類を飲んでいたんだ!

 今回のお酒をいただいてみる。甘い。これが第一印象だった。甘みは飴を煮詰めたような感じだが、“ベタ甘”ではなく、くどくは感じられない。香り適度。やわらか、ふくよかな口当たり。甘旨みと酸が味の中心要素。ジューシー的味わいも感じられる。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「製造年月20.3、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分 17度以上18度未満、精米歩合50%、使用米 兵庫県産山田錦100%」。

 気になるのは犬ラベル。これについて、千葉市稲毛区の地酒本格焼酎の専門店「させ酒店」のウェブサイトは「ラベルのワンコ2匹は藤平酒造看板犬ビッケとロイスです。平成28年7月にビッケが平成29年1月にロイスが他界しましたが、未だにラベルとして仕事を手伝っております。流石は看板犬です」。この文章を読んでから、あらためて背を向ける2匹の犬の絵を見ると、涙腺が緩む。

 酒名「福祝」の由来について、コトバンクは「酒名は、慶事に清酒が愛飲されてきたことから、七福神の『福』をとり、めでたさが重なるという意味を込めて命名」と説明している。

酒蛙

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