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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4300】黒龍 春しぼり 吟醸 原酒(こくりゅう)【福井県】

2020.8.16 22:29
福井県吉田郡永平寺町 黒龍酒造
福井県吉田郡永平寺町 黒龍酒造

【B居酒屋にて 全6回の①】

 1カ月に1回のペースで足を運んでいるB居酒屋。コロナ休業のあと営業を再開したが、なかなか客が戻らない様子。宴会ができるようになれば、利用する話はつけているのだが、それがいつになるのか。店もわたくしも、もどかしいおもいだ。

 今回、最初に選んだのは「黒龍 春しぼり 吟醸 原酒」だった。「黒龍」は非常に品のある酒で、飲む機会も多い。当連載でこれまで、20種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 上品な香りがほのか。香りを抑えているイメージだ。飲み口は、すっきり、さっぱり、さわやか。中盤から余韻にかけては辛みが前に出てくる。その辛みの余韻が長い。押味がある。このため、力強さを感じる。旨みは終始適度に出ており、酸は奥にほのか。前半の「すっきりさ」と後半の「ボディー感」という飲み口の変化ににびっくり。もっとも、前半・後半といっても、コンマ秒の世界だが…。正統派。王道を行く、クセの無い上品な辛口酒だとおもった。店長も「これは客に薦めやすいお酒です」とにっこり。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「春のしぼりたて吟醸原酒を瓶詰しました。フレッシュ感のある爽やかな味わいをお楽しみください」。また、ホームページでは、「日本酒度 +5.5」と開示、これを見るとやや辛口におもえるが、同じホームページでは、甘辛味わいは「中口」、濃淡では「やや濃厚」としている。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、使用米 福井県産五百万石100%、精米歩合55%、アルコール分18度、製造年月20.4上」。

 ところで、気になるのは、特定名称酒の区分をホームページでは「吟醸」と明らかにしているのだが、瓶のラベルでは非開示にしていること。なぜなんだろう。瓶のラベルにも「吟醸」と書けばいいのに。飲み手は安心するのに。

 蔵名・酒名「黒龍」の由来について、日本の名酒事典は「文化元年(1804)の創業。酒名は、九頭竜川の古名である、黒龍川にちなみ命名」と説明している。

酒蛙

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