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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4289】花邑 純米吟醸 出羽燦々 生酒(はなむら)【秋田県】

2020.8.6 16:46
秋田県湯沢市 両関酒造
秋田県湯沢市 両関酒造

 

【E居酒屋にて 全9回の①】

 コロナ禍による非常事態宣言が解除された当地では、居酒屋が徐々に営業を再開してきている。なじみのE居酒屋も同様だ。この店は、酒の品揃えのセンスがなかなか良いので気に入っている。久しぶりに暖簾をくぐった。

 最初に冷蔵庫から取り出したのは「花邑 純米吟醸 出羽燦々 生酒」だった。両関酒造のお酒は、当連載でこれまで「両関」3種類、「花邑」3種類、「翠玉」3種類を取り上げている。このうち「花邑」は、酒未来、陸羽田、雄町とコメ違いのお酒をいただいてきた。今回は「出羽燦々」だ。

「両関」といえば以前、大衆居酒屋さんのお酒というイメージがあったが、この「花邑」でまったく違う“顔”を見せている。以前、なじみだったM居酒屋の店主によると、「この『花邑』は、あの『十四代』の蔵元さんが、異例の技術指導をして立ち上げた新しいブランドです」とのこと。「十四代」の高木酒造が個別に指導した、ということで全国的知名度が一気に高まった「花邑」と「翠玉」はトレンド感いっぱいのモダンな味わいのお酒、というイメージがある。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 果実的な香りはやや抑え気味。甘旨みたっぷりで、甘旨酸っぱい味わい。中盤から辛みが出てきて、余韻も辛み、それに少しの渋み。余韻が長く押し味がある。しっかりとした味、力強い味。力強くジューシーなお酒だった。これまでは、どちらかというと、ふんわりとした優しい口当たりのお酒だったが、今回のお酒は辛みと力強さが感じられ、「花邑」の新しい一面を見たおもいがした。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「純米吟醸 生 花邑(はなむら)は、風味を損なわないよう、搾って間もないお酒を火入れせず、1本ずつ丁寧に手詰めをしました。生酒ならではの芳醇な吟醸香と新酒の旨味をお楽しみ下さい」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合50%、アルコール分15度、原料米 出羽燦々100%使用、製造年月20.03」。

 使用米の「出羽燦々」は山形県立農業試験場庄内支場が1985年、母「美山錦」と父「華吹雪」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1997年に種苗法登録された酒造好適米だ。

 蔵名および主銘柄「両関」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「清酒の酒名に多く使われる『正宗』は鎌倉の刀工・正宗に由来するが、これを作刀における東の大関に見立て、京の三条宗近を西の大関とし、東西の名匠にあやかり酒名を『両関』とした」。ちなみに、大関とは大

酒蛙

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