メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4279】醴泉 特吟 山田錦(れいせん)【岐阜県】

2020.7.28 17:39
岐阜県養老郡養老町 玉泉堂酒造
岐阜県養老郡養老町 玉泉堂酒造

【KA料理店にて 全2回の①】

 なじみのKA料理店に、しばらくご無沙汰している。コロナで相当打撃を受けているのでは、とおもい、経済支援活動のつもりで暖簾をくぐった。この店は若い夫婦(今では若くなくなったが)がきりもりしている、実に感じの良い料理店。酒の種類は少なく、いつも酒の選択に困る。わたくしが飲んだことがある酒がほとんどを占めているからだ。今回はまず「醴泉 特吟 山田錦」をいただく。

 この蔵のお酒は当連載で5種類を取り上げている。内訳は「無風」(むかで)3種類、「醴泉」1種類、「美濃菊」1種類。この連載が始まった2010年1月以前に「蘭奢待」を飲んだことがある。酒名がユニークなので鮮烈に記憶している。しかし、味の記憶は忘却の彼方へ、だ。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 甘旨みと酸を感じるが、きれいな酒質で、軽快感あり。厚みはあまり感じられない。余韻は辛みと苦みが長い。飲んでいるうちに酸をあまり感じなくなり、味の中心は、甘旨・辛・苦となっていく。端的に言えば淡麗辛口酒。香りは抑えられており、全体的に上品感があるお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、酒名の由来と酒質を以下のように紹介している。

「☆“天降甘露地出醴泉”銘柄の由来
  奈良時代に元正天皇が養老の地を訪れ、“滝の水が甘く健康に良い。まさに醴泉(れいせん)である。”と仰せられました。“醴泉”とは中国の故事による大地より湧き出た泉の名前です。
 ☆蔵元の思い
  男性的な味わいとキレの良さを求めて醸しました。酒の余韻が楽しめる味吟醸です」

 また、蔵のホームページは、以下のように紹介している。「兵庫県東条産『山田錦』を50%まで精米した米を使用。男性的味わいとキレの良さ、芯のしっかりした味わいのお酒です」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、醸造アルコール、原料米 兵庫県特A地区東条産『山田錦』100%使用、アルコール分15度以上16度未満、精米歩合50%、日本酒度+5、アミノ酸度1.2、酸度1.3、山形9号酵母使用、製造年月20.1」。

 この酒は「特吟」を名乗っている。特定名称酒に「特別吟醸酒」という区分は無い。精米歩合が50%なので、大吟醸クラスのスペックだ。「特別吟醸酒」とは、限りなく大吟醸に近い酒、と言いたかったのだろう。

酒蛙

関連記事 一覧へ