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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4278】鳩正宗 純米大吟醸 しぼりたて生酒(はとまさむね)【青森県】

2020.7.27 11:44
青森県十和田市 鳩正宗
青森県十和田市 鳩正宗

 休日の夕方、ふらりと近所のうなぎ屋へ。うなぎはもちろん美味しいのだが、酒がいい。定番酒はありきたりの地酒3種類ほどだが、店主の“隠し酒”が面白い。この場合の面白い、は特段意味のある言葉ではない。わたくしの興味をそそる酒が多い、ということだ。どんなルートで入れているのか興味のあるところだが、あえて聞かないことにしている。

 席につくと、店主が、いつものようにおすすめのお酒を抱えて持ってきた。今回は「鳩正宗 純米大吟醸 しぼりたて生酒」だった。この蔵のお酒は飲む機会が多く、当連載でこれまで、16種類を取り上げている。この蔵のお酒は、主張することなくおとなしい酒質、という印象を持っている。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 華やかな香り。これが第一印象。メロン、マスカット、和梨を合わせたような香りが口の中に華やかに広がる。甘旨みが立ち、ふくよか、やわらか。酸と辛みはあまり感じられず、やさしい味わい。余韻は辛みがわずか。クセが無く、香り立ち、穏やかなお酒なので、日本酒ビギナーや女性の入門酒に適している、とおもう。食中酒というよりは、食前酒に適している。個人的には、これに酸が出てくれれば、かなりわたくし好みのモダンタイプのお酒になるとおもう。しかし、飲み手の中には、酸が嫌いな人もまた多いようなので、その人たちに向いているお酒だとおもう。

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月20.03」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 蔵名および主銘柄名「鳩正宗」の由来について、日本の名酒事典は「酒名は、白鳩が飛来してこの屋敷の神棚に舞い降りたことに由来している」と説明している。

 

酒蛙

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