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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4277】北島 みずかがみ 純米 直汲み 無濾過生原酒(きたじま)【滋賀県】

2020.7.26 23:53
滋賀県湖南市 北島酒造
滋賀県湖南市 北島酒造

【E居酒屋にて 全12回の⑫完】

 ほぼ4年ぶりにE居酒屋の暖簾をくぐった。この店は酒の品揃えがなかなか素晴らしいのだが、どういうわけか近年縁遠く、不義理を欠いていたわたくしだったが、ママはにこやかに迎えてくれた。

「花笑み」「新橋の男達の酒」「御前酒」「黒澤」「水尾」「〆張鶴」「久保田」「蓬莱泉」「開運」「笑四季」「七本鎗」と飲み進め、最後12番目にいただいたのは「北島 みずかがみ 純米 直汲み 無濾過生原酒」だった。

「北島」は当連載でこれまで、5種類を取り上げている。酸が立つ骨太の酒、というイメージを持っており、5種類以上もっともっと飲んでいる印象だ。それだけインパクトの強いお酒、ということなのだろう。さて、いただいてみる。

 上立ち香は、生酛山廃酒をおもわせるような、木造校舎香のような、菌類的香りのような、そんなことをおもわせる。酸と旨みが存分に出ている。とくに酸がはつらつとしている。旨みも十分に出ている。ボリューム感たっぷり、ジューシーでもある。セメダイン香(酢酸エチル香)も。余韻は軽い苦み。これは旨い。わたくしのストライクど真ん中お酒だった。いやはや、たまらない。いつまでも飲み続けていたいお酒だった。

 瓶の裏ラベルはこの酒を以下のように紹介している。「ほとばしる芳醇。みずかがみ独特のやわらかな酸、心地良い余韻。ピチピチとしたフレッシュ感を最大限に楽しんで頂けるよう、フナ口から出てくる酒を『直汲み』した酒造期だけの限定品です」

 裏ラベルのスペック表示は「日本酒度+2、酸度2.2、使用酵母7号、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合65%、アルコール分17度、製造年月19.12」

 使用米の「みずかがみ」は、滋賀県農業技術振興センター栽培研究部が2003年、母「大育1744」(滋賀66号)と父「滋賀64号」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。2012年に命名、2014年に種苗法登録された新しい主食用米だ。滋賀県産の新しいブランド米を応援するため、北島酒造がこの米でお酒を造ったとのことだ。

酒蛙

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