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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4273】蓬莱泉 七 山廃純米 生(ほうらい、なな)【愛知県】

2020.7.22 21:31
愛知県豊田市 関谷醸造
愛知県豊田市 関谷醸造

【E居酒屋にて 全12回の⑧】

 ほぼ4年ぶりにE居酒屋の暖簾をくぐった。この店は酒の品揃えがなかなか素晴らしいのだが、どういうわけか近年縁遠く、不義理を欠いていたわたくしだったが、ママはにこやかに迎えてくれた。

「花笑み」「新橋の男達の酒」「御前酒」「黒澤」「水尾」「〆張鶴」「久保田」と飲み進め、8番目にいただいたのは「蓬莱泉 七 山廃純米 生」だった。関谷醸造のお酒は当連載でこれまで、6種類取り上げている。酸と旨みが立ち、独特の香りが個性的なお酒、という好印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 上立ち香は木のような香り。蓬莱泉のDNAだ。酸が非常に強い。極めて酸が強い。ジューシーな酸。おおおっ、酸っぱい!!! 酸8割、旨み2割。これに辛みが加わる。余韻の酸・辛が、ずっと続き、押味あり。酸が嫌いな人にはまったくお薦めしないが、酸味酒が大好きなわたくしにとっては感涙ものだ。

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分18度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、製造年月2019.10」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名の「七」について、ネット情報では「もともとある『蓬莱泉 山廃純米 醁/Roku』を、別の吟醸工房で醸したので『七』」と説明している。

 酒名「蓬莱泉」の由来について、日本の名酒事典は「元治元年(1864)創業。蔵元のある設楽町は仏法僧で有名な霊山、鳳来寺山の近くにある。酒名はその“ほうらい”に中国の伝説のユートピア“蓬莱”の字を当て、仙境の酒を表したもの」と説明している。

酒蛙

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