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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4262】七田 純米吟醸 無濾過 生 五百万石50%(しちだ)【佐賀県】

2020.7.9 18:01
佐賀県小城市 天山酒造
佐賀県小城市 天山酒造

【B居酒屋にて 全8回の⑥】

 コロナ感染防止のため、東京などで予定していた飲み会が次々中止になっていった。現時点で、中止になった飲み会は、たとえば4月だけで6件。出費が抑えられるからいい面はあるが、わたくしの場合、飲み会を、この「日本酒津々浦々」の取材に充てているので、取材の機会が失われ、執筆・掲載に支障をきたすことになる。

 そこで、自力で近所の居酒屋に取材に行かなければならない。当然、酒の銘柄に偏りが出てくるが、正常化までの“つなぎ”だから、止むを得ない。ということで、なじみのB居酒屋の暖簾をくぐる。よもや、このような状況になるとは思っても見なかった。

「惣邑」「白隠政宗」「寒菊」「平井六右衛門」「篠峯」と飲み進め、6番目にいただいたのは「七田 純米吟醸 無濾過 生 五百万石50%」だった。天山酒造のお酒は当連載でこれまで、16種類を取り上げており、このうちほとんどが「七田」だ。飲む機会の多い酒で、甘旨酸っぱい濃醇なお酒、という好印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 仲居N子さん「甘い」
 店長「旨みと酸が出ており、余韻は辛み。米違いの雄町でつくったお酒(当連載【1527】)と比べると、雄町酒の方がジューシーです」
 酒蛙「甘旨酸っぱい味わい。余韻は辛み。口当たりは、さらっとして、くどくなく、さわやか・きれい感があり、キレも良い。しかし、しっかりした骨格を形成している。この酒もジューシー感がある」
 店長「そうそう」
 酒蛙「香りは抑え気味で、ほのかに果実香。甘みがけっこう立っているが、くどさは無い。軽快感も」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「良質の酒米と蛍が飛び交う名水で仕込みました。21世紀に登場した濾過をしていない生の純米吟醸酒です」と紹介している。

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、使用米 五百万石(100%使用)、アルコール分16度、製造年月2019.12」。

 酒名の「七田」は、蔵元さんの姓。主銘柄および蔵名の「天山」は、「日本の名酒事典」によると「明治8年創業。秀峰・天山のふもとに蔵があるところから命名来」とのこと。天山の標高は1,046.2m。

酒蛙

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