メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4255】上喜元 全国新酒鑑評会 金賞受賞酒(じょうきげん)【山形県】

2020.7.1 16:53
山形県酒田市 酒田酒造
山形県酒田市 酒田酒造

【Z料理店にて 全2回の①】

 前日、近所の銀行に行ったら、なじみの料理店の店主に声をかけられた。「コロナで大変でしょう?」と聞いたら「大変なんてものではない。このままだと死んでしまう」。気の毒になり翌日、暖簾をくぐった。店内はやっぱりがらがらだった。この日は、半合グラスで6種類の酒を飲んだが、うち2種類は当連載で紹介したことがなかった酒。よって今回はその2種類を取り上げる。

 まずいただいたのは「上喜元 全国新酒鑑評会 金賞受賞酒」(平成29年度の全国新酒鑑評会)だった。「上喜元」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、16種類を取り上げている。派手さは無いが、しっかりした味わいのお酒という好印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 ふくよかな口当たりで、きれい感があり、なめらか。ふくよかだが、キレが非常に良い。やや抑えた、品のある吟醸香。味わいは、甘旨みと酸とのバランスが非常に良く、落ち着き感・まとまり感がある。ジューシーでもある。突出した部分は無く、静かなたたずまい。これらを総合して上品感が漂う。

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分17度以上18度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール、精米歩合35%、製造年月17.7、杜氏 佐藤正一」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。ふつう、金賞受賞酒だったら、スペックを公開するとおもうのだが・・・。

 また、醸造アルコールを使い、精米歩合が35%だと、この酒は大吟醸だとおもうのだが、その表示も無い。なぜだろう。使用米の品種といい、特定名称酒の区分といい、金賞受賞酒だったら、普通に表示すればいいとおもうのだが。

 酒名「上喜元」の由来は、「日本の名酒事典」によると「上質な喜びを生む源になるという意味」と説明している。

酒蛙

関連記事 一覧へ