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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4233】楯野川 無我 純米大吟醸 生酒 ブラウンボトル(たてのがわ むが)【山形県】

2020.5.27 13:46
山形県酒田市 楯の川酒造
山形県酒田市 楯の川酒造

【S居酒屋にて 全12回の⑥】

 仕事で知り合った飲み仲間TとA、そしてわたくしと元同僚のW。この4人で飲み会を開いた。場所は銀座のS居酒屋。キャパが大きく、置いている酒の種類も非常に多い。フロアマネージャーのような方は酒にめっぽう詳しい。酒の勉強をするのにもってこいの店だ。お酒はフロアマネージャー的なSさんにすべてお任せだ。

「ゆきおんな」「初亀」「天明」「魔斬」「御慶事」と飲み進め、6番目にいただいたのは、「楯野川 無我 純米大吟醸 生酒 ブラウンボトル」だった。楯の川酒造のお酒は当連載でこれまで、9種類を取り上げている。この蔵は、全量純米大吟醸で知られる。蔵のホームページのトップページ左肩にも「吟醸王国山形で初めての全量純米大吟醸 日本酒『楯野川』」と書いている。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 Sさんが6つの「無」について解説してくれる。 採れたそのままの「無濾過」、濃厚な旨味を持つ原酒での「無加水」、 フレッシュな生酒として「無加熱」、自然な発泡感を残したままの「泡を立てない」、上槽当日に瓶詰めの「時間を置かない」、そして新鮮味あふれる美味しさを「無我夢中」に追求。これで6つの「無」なんだそうな。で、瓶の焼き込みラベルのデザインは片仮名の「ム」を6つ組み合わせたものなんだそうな。解説がひとしきり続いたあと、いただいてみる。

 酒蛙「濃醇な酒だ」
 T 「濃いね~。チョコレートボンボンをおもわせる」
 酒蛙「若干、舌先を微発泡がしゅわしゅわ刺激する。超濃醇酒だ。吟醸香がフルーティー、華やか。まず甘旨が来て、中盤から辛みが出てくる。この辛みが非常に強い。酸は控えめに存在する。ジューシー」
 A 「そうですね。後から辛みが来る。このお酒、美味しいですね」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「無我(むが)は、究極の新鮮さと臨場感を追及したシリーズです。上槽当日に充填し、蔵出しを行った完全予約受注生産の貴重な生酒です。2019BYより、弊社独自の酒母製造方法を採用し『乳酸』の使用も無くしました。無我夢中に『無』を追及した新しい形、そして蔵元の亀口から汲んで飲むあの美味しさを体験ください」

 また、蔵のホームページはこの酒を「洗練されたシャープな味わいの中に、米の旨みが活きています」と紹介している。

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(山形県産)米麹(山形県産米使用)、原料米 山形県産美山錦100%使用 全量契約栽培による特別栽培米を使用(減農薬、減化学肥料での栽培米)、精米歩合50%(全量自家精米)、酛製造 オリジナル乳酸無添加酒母採用、アルコール分16度」

 酒名「楯野川」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「安政元年(1854年)に酒造業を開始。翌年、安政2年(1855年)荘内藩藩主酒井公が当家に訪れた際酒を献上したところ、大いに喜ばれ酒銘を『楯野川』とするよう命名した」。また、コトバンクは「地名の『山楯』にちなみ、庄内藩主が命名」と説明している。

酒蛙

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