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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4232】御慶事 純米吟醸 しぼりたて 生酒(ごけいじ)【茨城県】

2020.5.26 22:08
茨城県古河市 青木酒造
茨城県古河市 青木酒造

【S居酒屋にて 全12回の⑤】

 仕事で知り合った飲み仲間TとA、そしてわたくしと元同僚のW。この4人で飲み会を開いた。場所は銀座のS居酒屋。キャパが大きく、置いている酒の種類も非常に多い。フロアマネージャーのような方は酒にめっぽう詳しい。酒の勉強をするのにもってこいの店だ。お酒はフロアマネージャー的なSさんにすべてお任せだ。

「ゆきおんな」「初亀」「天明」「魔斬」と飲み進め、5番目にいただいたのは、「御慶事 純米吟醸 しぼりたて 生酒」だった。当連載でこれまで、「御慶事」は、「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」(当連載【2428】)1種類を取り上げている。今回はその生酒バージョンである。さて、いただいてみる。

 A 「すっきりした口当たりのお酒です」
 T 「やさしい感じのお酒です」
 酒蛙「南国フルーツを思わせる香りが、ずいぶん華やかだ。香り系の酵母を使っているような香りだ」
 フロアマネージャーSさん「はい、この酒は7号酵母を使っています」
 酒蛙「すごいな。なんでも知っているよぉ~!!!」
 W 「すごくすっきりとした飲み口だ」
 酒蛙「酸が適度に出ており、さわやかな口当たり。そして、ふくらみのある甘みと旨みが味の中心ではあるが、中盤から辛みが出てきて後半の味を支配する。ジューシー感もある」

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「華やかな香りと、しぼりたてならではのすっきり爽やかな飲み口をお楽しみいただける『春限定のしぼりたて生酒』です。
『インターナショナルワインチャレンジ2016』で金メダルを受賞した『御慶事 純米吟醸 ひたち錦』と同じ、地元茨城県初のオリジナル酒造好適米『ひたち錦』を使用しております。どんな方が召し上がっても美味しいと感じて頂ける仕上がりで、日本酒初心者の方にもお勧めです。期間限定の味わいを是非お楽しみください」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分16度、精米歩合55%、使用米 茨城県産ひたち錦100%、使用酵母 SYS、杜氏 箭内和弘、酒質の特徴 さわやかな味わいのある酒質、おいしい飲み方 5~10℃ 15~20℃、製造年月20.1」。

 使用米の「ひたち錦」は、茨城県農業総合センター生物工学研究所が1991年、母「岐系89号」と父「月の光」(愛知56号)を交配、選抜・育成を繰り返し開発。2003年に品種登録された酒造好適米だ。

 ところで、なぜこのようなおめでたい酒名をつけたのか。それについて蔵のホームページは以下のように説明している。

「青木酒造は天保2年(1831年)十一代将軍家斉の時代に現在地である茨城県西部渡良瀬川と利根川の交わる古河に創業し、キレの良い関東人好みの酒を作り続けてまいりました。清酒御慶事は三代目当主が大正天皇御成婚の折、皇室の繁栄と日本の国のますますの隆盛への願いを込めて『最高のよろこびごと』という意味で『御慶事』と命名したのです。古河で唯一の地酒として地元をはじめ、広く愛飲されております」

酒蛙

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