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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4219】忠臣蔵 山廃 純米(ちゅうしんぐら)【兵庫県】

2020.5.3 16:46
兵庫県赤穂市 奥藤商事
兵庫県赤穂市 奥藤商事

【A居酒屋にて 全11回の③】

 4~5カ月に1回、ほぼ定期的に開いている、オタマジャクシと美女軍団との飲み会。オタマジャクシは、カエルのわたくしより年下なのでオタマジャクシを自称している。会場のA居酒屋はなんと、2日後に店を閉めるんだそうな。びっくり仰天だ。オーナーのNさんには、わたくしにとってのさまざまな“初蔵酒”を用意してもらった。長年のご労苦に感謝、感謝、だ。Nさんは新しい店を開く気満々。いつになるのか。楽しみだ。そして、また“初蔵酒”を用意していただきたい。

「栄光冨士」「七歩蛇」に続いて3番目にいただいたのは、「忠臣蔵 山廃 純米」だった。これも「七歩蛇」同様、わたくしにとっての初蔵酒だった。わたくしが全国の全現役蔵の酒を飲むことを目指しているのを知った女性日本酒ライターSさんが提供してくれたお酒だ。ありがたい。感謝感激だ。

 赤穂藩の浪士47人による吉良邸討ち入りで知られる「忠臣蔵」。なんてったって、蔵のある赤穂市は、赤穂藩があった所。「忠臣蔵」の“本場”だ。それを酒名にした。コロナ禍以前は、観光お土産品として堅調な売れ行きだったと思うが、どうだろう。

 さて、まずは室温状態でいただいてみる。猪口に注いだらお酒に色が付いているのが分かる。 

 うっちー「美味しいじゃん♪」
 酒蛙「熟成香味的なものを感じる。酸と渋みが出ている。複雑な旨みも」
 オタマジャクシ「酸は、とんがった酸ではない」
 酒蛙「けっこう味が強い。しっかりとした味わいの酒だ」
 美女MOさん「旨みを感じます。熟成香味的なものがちょっといますね」
 うっちー「飲み飽きしない」
 女性日本酒ライターSさん「燗上がりしそうな酒だ」
 酒蛙「飲んでいると、だんだん辛みが味を支配するようになる。押し味がある」

 女性日本酒ライターSさんが「燗上がりしそうな酒だ」と言ったので即、燗をつけてもらう。温度は40~45℃のぬる燗帯だ。

 オタマジャクシ「酸が出たな」
 酒蛙「酸と辛みがずいぶん出てきた。とくに酸が出ている。室温もいいけど、燗酒はさらに良い」
 女性日本酒ライターSさん「酸がすごいですね」
 美女MOさん「美味しいですねぇ~♪」
 オタマジャクシ「『美味しいです』とは、うっちーみたいなコメントだね(笑)」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合55%、アルコール分16度以上17度未満、原料米 全量 兵庫夢錦、29BY、製造年月1.11」。使用米の「兵庫夢錦」は兵庫県立中央農業技術センター酒米試験地が1977年、母(「菊栄」と「山田錦」のF2)と父「兵系23号」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1986年に命名、1987年に種苗法登録された酒造好適米。

 瓶に「創業慶長6年」と誇らしげに書かれている。慶長6年は西暦1602年。また赤穂浪士による吉良邸討ち入りは元禄15年(1703年)。事件は、蔵が創業してから100年後に起こったのである。

酒蛙

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