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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4210】兵介 特別純米 生酒(へいすけ)【長崎県】

2020.4.14 21:13
長崎県対馬市 河内酒造
長崎県対馬市 河内酒造

【F居酒屋にて 全13回の⑧】

 年に2~3回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。今回の場所は、TT居酒屋時代からお付き合いのあるF居酒屋だ。メンバーのうち1人がドクターストップで欠席。今回は4人で飲んだ。

「北島」「秀よし」「森嶋」「會津宮泉」「五十嵐」「大倉」「生粋左馬」と飲み進め、8番目にいただいたのは「兵介 特別純米 生酒」だった。ラベルの蔵名を見て、びっくりした。長崎県対馬のお酒ではないか。この蔵のお酒を飲むのは「白嶽 大吟醸 山田錦100%使用」(当連載【2230】)以来だ。興味津々でいただいてみる。

 酒蛙「甘みを感じ、すっとキレる。厚みはあまりなく、おとなしい酒質」
 N 「ものすごくオーソドックスなお酒」
 酒蛙「酸は感じられない」
 D 「同感です。これまで飲んだ酒の中では主張が控えめ。でもおいしい。日本酒っぽい」
 酒蛙「甘みがあってやわらかい酒質でキレが良い酒は珍しいかも」

 瓶の首ラベルには「鳥栖産山田錦100%使用」「対馬の名水『鶏鳴の森』伏流水仕込み」と書かれている。また、裏ラベルのスペック表示は「鳥栖産山田錦100%使用、精米歩合60%、原材料名 米(鳥栖産)米麹(鳥栖産米)、アルコール分15度、日本酒度+1、酸度1.4、製造年月 令和2年2月」。

 なぜ「兵介」という酒名なのだろうか。これについて、蔵のホームページは以下のように説明している。

「佐賀県鳥栖市とのコラボ商品  江戸時代に対馬藩の飛び地である田代領(鳥栖・基山)で善政を敷いた副代官『賀島兵介』より命名しました。当社の製品の中では比較的あっさりとした味わいです。鳥栖の米と対馬の水で造った純米酒を是非ご賞味ください」 

 また、「対馬×鳥栖 酒造りプロジェクト」のホームページは、以下のように説明している。

「江戸時代、鳥栖東域と基山は対馬府中藩の飛地で田代領と呼ばれ米の生産地でした。その由縁により、鳥栖南部の肥沃な大地で栽培した酒好適米『山田錦』を100%使用し、いまだ原生林が多く残る自然豊かな対馬の『水源の森百選・鶏鳴の森』の伏流水で仕込みました。延宝3年(1675年)対馬府中藩より田代領に赴任し、領民のために善政をしいた副代官賀島兵介公の名を酒名に頂きました」

 ところで、醸造元の河内酒造は、日本最西端の酒蔵である。わたくしがgoogle mapを使って蔵の東経を調べてみたところ、対馬市の河内酒造が129度31分、平戸市の福田酒造は129度40分。対馬市の河内酒造が最西端で、2番目の福田酒造より9分西寄りである。この9分は距離にすれば、九州であれば約14kmに相当する。

酒蛙

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