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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4209】生粋左馬 純米吟醸 夢の香 生原酒中取り直汲み(きっすいひだりうま)【福島県】

2020.4.12 22:17
福島県白河市 有賀醸造
福島県白河市 有賀醸造

【F居酒屋にて 全13回の⑦】

 年に2~3回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。今回の場所は、TT居酒屋時代からお付き合いのあるF居酒屋だ。メンバーのうち1人がドクターストップで欠席。今回は4人で飲んだ。

「北島」「秀よし」「森嶋」「會津宮泉」「五十嵐」「大倉」と飲み進め、7番目にいただいたのは「生粋左馬 純米吟醸 夢の香 生原酒中取り直汲み」だった。有賀醸造のお酒は当連載でこれまで、4種類を取り上げており、うち3種類が「陣屋」だ。「生粋左馬」とは聞きなれない酒名。興味津々でいただいてみる。

 T 「微発泡系です」
 酒蛙「うん。舌先をガスがチリチリ刺激する」
 N 「飲みやすいので、危ない酒です」(つい飲み過ぎて大変なことになる、という意)
 酒蛙「4番目に飲んだ『會津宮泉』い近い味わい。甘旨酸っぱくて、フルーティー&ジューシー。軽めでふくよかな口当たり。飲み飽きしないタイプの酒だが、酸がかなり出ているので、けっこう力強さも感じる。これ、旨いね」

 瓶の裏ラベルは、聞きなれない酒名について、以下のように説明している。「生命の営みを五感で知り、醸造の粋を極め、酒を醸す。その心意気を神馬『左馬』にのせればそれすなわち、『生粋左馬』となりて、人々に『福』をもたらす」

 左馬が縁起が良いものと初めて知った。これについて、北海道日高振興局のウェブサイトは以下のように詳しく説明している。

「古来より馬は縁起がよい動物といわれており、中でも馬の字を反転させた『左馬(ひだりうま)』は招福のシンボルとされている。
その由来は、馬には右から乗ると転ぶという習性があるため、必ず左側から乗ることからきている。つまり『左馬は倒れない』として、人生を大過なく過ごせるという意味が込められている。
 左馬の文字の下の部分が巾着の形に似ていることから金運のお守りにも使われたり、普通は人が馬をひいていくところを、逆に馬が人をひいてくる(=招き入れる)ということから商売繁盛に繋がるとされている。また、『うま』を逆さから読んだ『まう』が、祝宴での『舞い』を連想させるので縁起がいいという説もある。
 陶芸の世界で、新設の窯に火を入れるときは、作品が途中で倒れないで無事に焼けるようにとの願いをこめ、左馬(頭が右、尻尾が左)を描いたものを焼くことがあるそうである」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 福島県産 夢の香100%使用、精米歩合50%、製造年月2020.1」。

 使用米の「夢の香」(ゆめのかおり)は、福島県農業試験場が1991年、母「八反錦1号」と父「出羽燦々」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。2000年に命名、2003年に種苗法登録された酒造好適米だ。

酒蛙

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