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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4208】大倉 山廃 特別純米 辛口 直汲み 無濾過生原酒(おおくら)【奈良県】

2020.4.10 21:21
奈良県香芝市 大倉本家
奈良県香芝市 大倉本家

【F居酒屋にて 全13回の⑥】

 年に2~3回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。今回の場所は、TT居酒屋時代からお付き合いのあるF居酒屋だ。メンバーのうち1人がドクターストップで欠席。今回は4人で飲んだ。

「北島」「秀よし」「森嶋」「會津宮泉」「五十嵐」と飲み進め、6番目にいただいたのは「大倉 山廃 特別純米 辛口 直汲み 無濾過生原酒」だった。大倉本家の酒は当連載でこれまで、6種類を取り上げている。内訳は主銘柄の「金鼓」3種類。そして「大倉」3種類。「大倉」シリーズは山廃造りで知られ、酸の立つ、しっかりした味わいの酒という強いイメージを持っている。さて、いただいてみる。

 T 「辛口酒だ」
 酒蛙「酸っぱい。シャープ感があり、キレが良い」
 N 「6番目にして本日初の辛口酒ですね」
 酒蛙「辛口をうたい、日本酒度も+18という激辛口の値だが、飲んでみると、それほどには感じない。いかにも山廃といった複雑な旨みが出ているからなのだろう」
 D、N、酒蛙「発酵飲料のような乳酸的味わいが出ている」
 酒蛙「こりゃ旨い。いかにも山廃チックな酒。味では辛みと酸が主体で出ている辛酸酒だ」
 N 「『いぶりがっこ』(秋田名産の大根の漬物)と非常に良く合う」
 酒蛙「おやおや。乳酸っぽい味わいだったお酒が、『いぶりがっこ』と合わせたら、乳酸っぽさが消えた。『いぶりがっこ』の乳酸の方が強いので、酒の乳酸さが『いぶりがっこ』に吸収されたんだろうね」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「しぼり機のふなくちより、無加圧の状態で自然に垂れてきた発酵ガスを含んだままのお酒だけを直に瓶詰めしました。こだわりの『直汲み』です」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 香川県産オオセト100%、精米歩合55%、アルコール分17度、日本酒度+18、酸度2.6、酵母 協会701号、製造年月02.02」。

 使用米の「オオセト」は農林水産省中国農業試験場が1966年、母「奈系212」と父「コチカゼ」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。1979年に命名された。

酒蛙

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