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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4207】五十嵐 きたしずく 純米吟醸 無濾過生原酒 直汲み(いがらし)【埼玉県】

2020.4.9 14:38
埼玉県飯能市 五十嵐酒造
埼玉県飯能市 五十嵐酒造

【F居酒屋にて 全13回の⑤】

 年に2~3回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。今回の場所は、TT居酒屋時代からお付き合いのあるF居酒屋だ。メンバーのうち1人がドクターストップで欠席。今回は4人で飲んだ。

「北島」「秀よし」「森嶋」「會津宮泉」と飲み進め、5番目にいただいたのは「五十嵐 きたしずく 純米吟醸 無濾過生原酒 直汲み」だった。五十嵐酒造のお酒は当連載でこれまで、3種類を取り上げている。しっかりした味わいの酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「甘みが出ており、酸が強い。果実香ほのか。甘旨酸っぱい味わいで、やわらかな酒質だが、全体的に力強いお酒」
 N 「前の『宮泉』とすこし違うね。セメダイン香(酢酸エチル)が出ている」
 酒蛙「今夜、ここまで、5種類の酒を飲んできたが、これが一番、普通っぽい。スタンダードっぽい」
 D 「そうなんですよ。この酒、大人しいとおもいます。酸はかなり強い」
 酒蛙「炭酸ガスを封じ込めた、微発泡しゅわしゅわが、爽快に舌先を刺激する。酸がすごく強いね」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「北海道産の希少な酒米を使用した、透明感と爽快感のある優しいお酒です。搾ったそのままを瓶詰めしている為、発酵由来の炭酸ガスをわずかに含みます」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 きたしずく100%使用、精米歩合55%、アルコール分17度、製造年月2020.02」

 使用米の「きたしずく」は、北海道立総合研究機構中央農業試験場が2002年、「雄町」×「ほしのゆめ」の子と「吟風」を交配。選抜と育成を繰り返し品種を固定、2012年に品種登録され、2014年6月にデビューした酒造好適米。北海道生まれとしては「吟風」「彗星」などに続く新しい酒造好適米。コメの特性としては、①濃醇で甘みの強い「吟風」と淡麗辛口の「彗星」のちょうど中間に位置する香りと味わいを持つ ②雑味が少なく、柔かな酒質に仕上がる傾向にある-という。

 北海道の酒米にしては、醸造特性が全国の蔵元さんから好まれ、さまざまな蔵が「きたしずく」を使用している。例えば当連載でも「UMENOYADO LAB. きたしずく 生」(奈良県葛城市 梅乃宿酒造、当連載【2512】)や、「基峰鶴 純米大吟醸 北雫 生」(佐賀県三養基郡基山町 基山商店、当連載【3144】)が使用している。

酒蛙

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