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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4206】會津宮泉 純米吟醸 山酒4号 おりがらみ 生酒(あいづみやいずみ)【福島県】

2020.4.7 16:24
福島県会津若松市 宮泉銘醸
福島県会津若松市 宮泉銘醸

【F居酒屋にて 全13回の④】

 年に2~3回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。今回の場所は、TT居酒屋時代からお付き合いのあるF居酒屋だ。メンバーのうち1人がドクターストップで欠席。今回は4人で飲んだ。

「北島」「秀よし」「森嶋」と飲み進め、4番目にいただいたのは「會津宮泉 純米吟醸 山酒4号 おりがらみ 生酒」だった。宮泉酒造は、酒どころ福島県の中でも、A級蔵の一つ。主に県外向けの「写楽」は全国的な人気を集めている。この蔵のお酒は飲む機会が非常に多く、当連載でこれまで、19種類を取り上げている。甘旨酸っぱくて上品、そしてモダンな味わいの酒で、わたくしの好きな蔵の一つだ。今回の酒は「うすにごり」。さて、いただいてみる。

 酒蛙「にごり酒特有の甘みがあり、まろやかでシルキーな口当たり。俺の好きなセメダイン香(酢酸エチル)似の香りが出ている。メロン香もちょっといる」
 N 「セメダインですね。砂糖みたいな甘み」
 D 「店主は、ボール1個ずつ変えて酒を出してくる」
 酒蛙「その例え面白いよ」
 N 「なんて甘いんだ」
 酒蛙「甘旨酸っぱくて、実に旨い。旨みと酸が多めに出ている。俺の口にどんぴしゃり合う。ジューシー」
 N 「旨いですね。これ、ぐいぐい入る」
 酒蛙「余韻は軽い苦み。すっきりとした上品な味わい」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 山形県産 山酒4号100%、精米歩合50%、製造年月02.02」。

 原料米「山酒4号」の出自がユニークだ。山形県立村山農業高等学校が「金紋錦」と「山田錦」を交配し1983年に開発した民間育種の酒米。「山酒4号」という名を与えられたが、のちに「玉苗」(たまなえ)という名が使われている。高校が酒米を開発したとはすごい。

 この「山酒4号」を利用して育種したのが、「十四代」で知られる高木酒造の高木辰五郎さん。彼は、「山酒4号」と「美山錦」を交配し、「酒未来」(さけみらい)と「龍の落とし子」(たつのおとしご)という酒米を開発した。

 酒名および蔵名「宮泉」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「酒名は、中国・唐時代の皇帝の離宮『九成宮』に湧き出た泉と、自家井戸水が灘の名水『宮水』に近い水質を示すことから命名」

酒蛙

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