メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4205】森嶋 雄町 純米大吟醸 無濾過生原酒(もりしま)【茨城県】

2020.4.5 14:46
茨城県日立市 森島酒造
茨城県日立市 森島酒造

【F居酒屋にて 全13回の③】

 年に2~3回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。今回の場所は、TT居酒屋時代からお付き合いのあるF居酒屋だ。メンバーのうち1人がドクターストップで欠席。今回は4人で飲んだ。

「北島」「秀よし」の次にいただいたのは「森嶋 雄町 純米大吟醸 無濾過生原酒」だった。見慣れない酒名だなあ、とおもいながら飲んだが、後日調べてみたら、以前の主銘柄「大観」を醸している蔵のお酒だった。「大観」は当連載でこれまで、3種類を取り上げている。さて、いただいてみる。

 酒蛙「この酒も『北島』『秀よし』同様、甘みを感じる。とろみがある。酸もあり、ジューシー。微発泡を感じる」
 D 「酸が強いですね」
 酒蛙「果実香に落ち着き感がある」
 N 「洋食に合う酒だ。最近、このような洋食に合う酒が多い。ANAに乗って、そうおもう。飲みやすいね」
 酒蛙「旨みたっぷり。けっこうボリューム感があるが、酒質に“きれい感”があり、品がある。しみじみ旨い」

 この日F居酒屋で13種類のお酒をいただいた。帰り際、店主から「いかがでしたか?」と感想を問われた。そのとき「うん、みんな美味しかったけど、3種類がとりわけ気に入ったよ」と答えた。その3種類の中に、この「森嶋」が入っていた。心に残る酒だったのだ。

 瓶のラベルは、「一石投じる一杯を」と題し、以下に口上を述べている。「150年の伝統を受け継ぎ、自分の心に一石投じた末に、ようやく醸せたこの味わい。みなさまの心にも一石投じ、飲むたびに幸せな気持ちになっていただければと、日々精進しております。 蔵元杜氏 森嶋正一郎」

 蔵のホームページによると、「森嶋」のコンセプトは「酒米それぞれの個性を愉しむ5つの味わい。日本酒を飲む時間を、もっともっと幸せな時間へ」。ラインナップは、雄町(純米大吟醸)、ひたち錦(純米吟醸)、山田錦(純米吟醸)、美山錦(純米)、美山錦(純米吟醸)の5種類で、いずれも生酒と瓶燗火入れの2種類を用意している。この「生酒と瓶燗火入れ」をすべてのラインナップで用意するのは極めて珍しい。個人的には見たことがない。しかし、酒好きには、飲み比べがたまらない。

 ホームページは「森嶋」の雄町酒について、以下のように紹介している。「素材を味わう愉しみは、大人ならではの贅沢のひとつ。みずみずしさと、気品を感じさせる艶やかさを合わせ持つ一杯は、採れたてのクリーミーな生牡蠣や蕎麦などのシンプルな味わいを引き立て、それぞれの食材が持つ奥深さに気づかせてくれます」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 雄町100%使用、精米歩合50%、アルコール分15度(原酒)、製造年月20.1」

 以前、蔵の主銘柄は「大観」だった。今は、「森嶋」と「富士大観」の二枚看板。「大観」はもちろん、横山大観のこと。横山大観との縁について、以前瓶の裏ラベルは、以下のように説明していた。「弊社4代目社長と近代日本画の巨匠『横山大観』先生(水戸市出身)は、深い交友があり終生ご愛飲くださいました。ブランド『大観』は先生による命名です」

酒蛙

関連記事 一覧へ