メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4202】駒泉 魚シリーズ 吟醸 鯖(こまいずみ さば)【青森県】

2020.4.1 14:27
青森県上北郡七戸町 盛田庄兵衛
青森県上北郡七戸町 盛田庄兵衛

 なじみのH居酒屋から電話がかかってきた。「新しいお酒が入りましたよ」。分かった、すぐ行く。わたくしは、H居酒屋に、1行コメント付きの酒メニューをつくってあげている。酒名と値段だけの一般的メニューだと、お客さんは何がなんだか分からない。そこで、酒質を分かりやすく解説したメニューをつくってあげている。お客さまには好評だという。このコメントを書くには、まず飲まなければならない。

 この日は4種類の酒をテイスティング。その中の一つが「駒泉 魚シリーズ 吟醸 鯖」だった。茨城県沖のサバに合わせた「SABA de SHU」(さばでしゅ、茨城県水戸市 吉久保酒造。当連載【3476】)に続く“サバ酒”だ。盛田庄兵衛のお酒はこれまで、当連載で6種類取り上げており、魚シリーズではカレイも取り上げている(【579】駒泉 魚シリーズ 吟醸 カレイ)。

 なぜ“サバ酒”を造ったのかについて、瓶の表ラベルに以下の説明文を載せている。「青森県太平洋岸は国内最北の鯖の漁場。暖流と寒流がぶつかるなどの条件から、他海域よりも大きく脂ものる。八戸沖で水揚げされる鯖はブランド化され、中でも大型のものを『銀鯖』と呼ぶ。その〆鯖はトロリと絶品」

 さて、“サバ酒”をいただいてみる。吟醸香がけっこう強い。「駒泉 純米吟醸 中汲み」の厚みを薄くしたようなイメージ。甘みを感じ、酸は適度。苦み・辛みも。全体として、さっぱりとした口当たりの淡麗酒。サバの脂を洗い流してくれるような酒質だ。ただ、吟醸香がやや強く、これがサバと合うのかどうか、個人的には若干疑問に感じた。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料名 米(青森県産)米麹(青森県産米)、醸造アルコール、精米歩合60%、原料米 華吹雪(青森県産)、製麹法 箱麹法、酒母 速醸系(高温糖化酛)、酵母 まほろ吟(自社選抜株)、もろみ 最高温度13度 日数23日、しぼり 連続式密閉低圧しぼり、火入れ 瓶詰め時あり」。

 使用米の「華吹雪」は青森県農業試験場が1974年、母「おくほまれ」(祖母が「山田錦)と父「ふ系103号」(祖母が「ササニシキ」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1988年に品種登録された酒造好適米だ。

 酒名「駒泉」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「古くから南部地方の馬産地として知られる青森県七戸町。宇治川の合戦(1184年)の先陣を争った『池月』などで知られ、現代においてもダービー馬など多くの名馬を輩出しています。駒の里に清らかな水が湧いているという伝説から命名された『駒泉』」

酒蛙

関連記事 一覧へ