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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4197】瀧自慢 山廃仕込 純米(たきじまん)【三重県】

2020.3.27 14:13
三重県名張市 瀧自慢酒造
三重県名張市 瀧自慢酒造

【TU会例会 全6回の⑥完】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は9人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

「大江山」「御所泉」「鍋島」「墨廼江」「明鏡止水」に続き、最後6番目にいただいたのは「瀧自慢 山廃仕込 純米」だった。「瀧自慢」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、14種類を取り上げている。わたくし行きつけの居酒屋が「瀧自慢」が好きで、よく置いていることによる。きれいな酒質で大人しい中庸な酒、という印象を持っている。今回の酒はどうか。「瀧自慢」で山廃は珍しい(山廃は説明すると行数を多くとるので、ここでは説明を省略します。関心のある方は『山廃』で検索してみてください)。興味津々でいただいてみる。

 酒蛙「おおおっ、発酵食品の香味が強い。酸が出ている。旨みも適度に出ている。いいね」
 ヨネちゃん「悪くないね。山廃チックの味わいだ」
 KT「濁酒のような、濃厚なコメの味」
 酒蛙「いかにも山廃仕込による酒、というような山廃の個性が前面に出ている酒だ。これだけ山廃らしい山廃は珍しい」

 この酒は、抜群の燗上がりを予感させる味わいだった。今回は時間の都合で燗酒はできなかったが、まだこの酒が残っているうちにM居酒屋を再訪し、試してみたいものだ。ぬる燗でも熱燗でも対応できる、幅を感じさせる酒質だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「麹米 伊賀山田錦、掛米 伊賀神の穂を使用。地元米にこだわり、ゆっくりと時間をかけて山廃酒母を育て上げました。瀧自慢流の山廃は、心地よい酸と神の穂の旨みが上品にバランスした味わいです。冷やでも燗でもお楽しみいただけます」

 裏ラベルのスペック表示は「使用米 三重山田錦20%(麹米) 三重神の穂80%(掛米)、日本酒度+5、酸度1.7、原材料 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分15度、精米歩合60%、製造年月2019.11」。

 掛米に使われている「神の穂」は、三重県農業研究所が1996年、母「越南165号」と父「夢山水」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2010年に品種登録された酒造好適米だ。「神の穂」という命名がすごい。さすが、伊勢神宮がある三重県である。発想が違う。

 酒名「瀧自慢」の由来について、ほかの「瀧自慢」の瓶の裏ラベルは、以下のように説明している。

「瀧自慢は、忍者で知られる伊賀地方の山間部『平成の名水百選』にも選ばれた景勝地である赤目四十八滝の山麓で造られています。自然あふれる風土の中で育まれ、蔵元・杜氏の気持ちを込めて醸した逸品をどうぞご賞味下さい」

酒蛙

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