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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4196】明鏡止水 辛口 本醸造(めいきょうしすい)【長野県】

2020.3.26 22:26
長野県佐久市 大澤酒造
長野県佐久市 大澤酒造

【TU会例会 全6回の⑤】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は9人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

「大江山」「御所泉」「鍋島」「墨廼江」に続き、5番目にいただいたのは「明鏡止水 辛口 本醸造」だった。これも、「鍋島」「墨廼江」のときと同じようにびっくりたまげた。「鍋島」「墨廼江」同様、「明鏡止水」も純米~純米吟醸という純米蔵のイメージを強く持っていたからだ。

「明鏡止水」は飲む機会が非常に多い酒で、大澤酒造のお酒は当連載でこれまで、23種類を取り上げ、うち20種類が「明鏡止水」だ。わたくし行きつけの居酒屋の店主が「明鏡止水」がお好きなためだろう。この銘柄には、旨みがありながらきれい感・落ち着き感・バランスの良さを感じている。いわゆる飲み手を選ばない酒だとおもっている。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。まずは冷酒で。

 酒蛙「ドライ感がある酒だ。旨みが少ない、さっぱり、すっきり、軽快な辛口酒だ」
 ヨネちゃん「めちゃドライですね」
 KT「淡麗酒だけど、押味がある」
 酒蛙「奥に旨みと酸がある。キレが良いきれいな酒質だ。料理を選ばない食中酒だ」

 誰かが瓶の裏ラベルを見て「おや、この酒、燗酒もいいらしいぜ」という。即、「じゃ、燗酒いこう!」。店主に燗酒を所望する。出てきた燗酒は60℃以上の超とびっきり燗だった。

 酒蛙「とびっきり燗だと、甘みが出て来る。冷酒のときは辛みだけだったが」
 TU「甘みの次に酸味が出て来る」
 酒蛙「同感。味に膨らみが出てきた。冷酒では膨らまなかった」
 KT「最初、甘みを感じる。すぐキレる」
 酒蛙「厚みがすこし出てきて、膨らみがすこし出て、辛みのほか甘みも出てくる。味に広がりが出て来るので、冷酒より燗酒の方がいいとおもう」
 ヨネちゃん「私は冷酒の方がいい。燗で感動しなかったよ」
 SGさん「燗ざましがいいなあ」
 酒蛙「35℃くらいから酸が出てきて、それより温度が下がるにつれ、どんどん酸が出てくる。いいね、いいね」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「飲み口冴えわたる辛口の決定版。後味も爽快にキレる口あたありなめらかな辛口本醸造です。お好みでお燗でもおいしくいただけます」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、精米歩合60%、日本酒度+7、酸度1.2、製造年月(瓶詰月)2019.12、蔵出荷月2020.01」

 酒名「明鏡止水」の由来について、「日本の名酒事典」は、「元禄2年(1689)の創業。酒名の“明鏡止水”は、曇りなく磨かれた鏡と静止した水のことで、“心が澄みきって乱れがない”という意味。その意味を酒にだぶらせて、くせがなく飲みやすいという酒質を表すとともに、言葉の響きが美しいことから命名された」と説明している。

酒蛙

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