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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4192】大江山 復刻版 純米(おおえやま)【石川県】

2020.3.22 21:18
石川県鳳珠郡能登町 松波酒造
石川県鳳珠郡能登町 松波酒造

【TU会例会 全6回の①】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は9人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

 店主が最初に持ってきたのは「大江山 復刻版 純米」だった。そして、こう言った。「このお酒は、初めての蔵です」と。わたくしは、全国全現役蔵のお酒を飲むことを目指しており、これに店主が賛同。快く協力してくれているのだ。本当に助かる。ありがたい。感謝感激だ。

 ヨネちゃんが「大江山ってぇ~と、酒吞童子だよな」という。わたくしが「大江山って京都だよな。この酒、石川県だよな」というと、ヨネちゃん、「ま、いいからさ」。さて、冷酒でいただいてみる。

 酒蛙「すっきりした酸が出ている。さっぱりした飲み口だ」
 KO「すっと入ってきますね」
 SG「すっきりした感じですね」
 酒蛙「昭和レトロ的熟成感的クラシカル香味がやや強い。これが、この酒のクセになっている」
 W 「けっこうしっかりした味わいで、どっしりしている」
 酒蛙「寿司の鉄火巻と合わせたら、酒に辛みが出てきた。酸と辛みが味の主体」
 KW「オーソドックスな味わい。あまりクセが無い」
 ヨネちゃん「温度が高くなってきたら良くなってきたよ」
 酒蛙「口が慣れてきたら、甘みと旨みも感じられるようになってきた」
 SG「飲みやすい」
 TU「あっという間に無くなりました」
 KT「クースー(泡盛の古酒)っぽい。脂身の魚と合わせればいい。酒に旨みが少ないので、旨みのあるつまみと合う」

 こうしてみんなの感想を見てみると、ばらつきが大きくてびっくりだ。これほど振れ幅が大きい感想は珍しい。逆にいえば、飲み手によって感じ方が違う酒、ということになる。こんな酒もたまにはある。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「能登杜氏のふる里で育まれた純米酒。和釜で米を蒸し、昔ながらの槽(フネ)でモロミを搾ります。やわらかな香りとほのかに広がるお米の風味をお楽しみください」。また、蔵のホームページは「やさしい燗に合う酒。大江山の看板純米酒。石川県産五百万石使用。冷やしてさらり、ぬる燗でほんわり」と紹介している。わたくしたちも燗酒でいただくんだった、とすこし後悔。

 裏ラベルのスペック表示は「▽お酒の味わい…さらっと穏やかな辛口 ▽美味しい飲み方…冷やしてさらり、ぬる燗でほんわり ▽蔵元お勧め料理…刺身や魚介系の鍋 ▽原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分15度、精米歩合50%、製造年月19.12」。ホームページで使用米が「五百万石」であることを開示しているのだから、ラベルにもそう書いてほしかった。

 この蔵のお酒を扱う販売サイトは、この酒を以下のように紹介している。そして、このラベルが70年以上前に使われていたことを紹介している。

「ちょっといい今宵の晩酌にいかがですか。
大江山ブランドの中で上位の人気酒。和食のみならず、濃い味付けのお料理と合わせて飲むのもおすすめです。冷やした時と温めた時では味わいに大きく違いが出るので、お料理に合わせて飲み比べてください。大勢で酌み交わせる1升瓶です。味わいはふくよかなうま口。 寒い季節は”ぬる燗”がおすすめ。
ラベルは70年以上前に使われていたラベルを復刻しました。
大江山純米は、能登人の素朴さと、ココロが落ち着く自然の空気感を表現したお酒です。 酒造りの後半、寒さが厳しい時期に静かに醗酵させます。泡なし酵母を使用しているので、モロミの表面にはシャワシャワの細かい泡がサラサラと音を立てています。
酒質:純米酒、 味わい:ふわりとお米の香り やわらかな辛口、おすすめの飲み方:冷や~ぬる燗」

 さて、前段でも触れたが、石川県なのに、酒名がなぜ「大江山」なのだろう。これについて、蔵のホームページは以下のように説明している。「大江山の由来は、先祖が京都の大江山より『酒呑童子のごとく豪快に酒を酌み交わして欲しい』と願い名づけられました。​大江山は近代的な酒造りとは真逆で、今でも人の手が加わる工程を多く残し季節に寄り添って造られています」

酒蛙

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