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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4183】楯野川 たてにゃん 純米大吟醸 vol.7(たてのがわ)【山形県】

2020.3.16 20:15
山形県酒田市 楯の川酒造
山形県酒田市 楯の川酒造

【T居酒屋にて 全3回の①】

 古くからなじみのT居酒屋。気持ちの良い店だが、店の親方が、我が軍の大天敵というか森羅万象わたくしの一番嫌いな阪神の大ファンとあって、小競り合いもしばしば。よって、しばらく足が遠のいていた。しかし、シーズンオフになってから再び足が向かうようになった。

 この店は、酒の顔ぶれが常時固定スタイルをとる。一方わたくしは、「日本酒津々浦々」の取材のためには、できるだけ多くの種類を飲みたい。この、スタイルの違いも、足を遠ざけた要因の一つである。最大の要因は嫌阪神だが。

 今回、最初にいただいたのは「楯野川 たてにゃん 純米大吟醸 vol.7」だった。「たてにゃん」とは、楯の川酒造の“ゆるキャラ”。以前、その第1号の「たてにゃん 純米大吟醸 vol.1」(当連載【2532】)を飲んだことがある。楯の川酒造のお酒は当連載でこれまで、8種類を取り上げている。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 甘旨酸っぱい味わい。中でも甘みがよく出ている。やわらかで、やさしくふくよかな口当たり。香りはきれいだが、抑えられている。フルーティー&ジューシー。中盤から余韻にかけてはけっこうな辛みが出て来る。かなりまとまりの良いお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「山形県・楯の川酒造のオリジナルキャラクター『たてにゃん』の純米大吟醸 第7弾が登場! なんだか今回のたてにゃんは、はんなりしてて可愛らしいですね。楯の川酒造の地元・酒田に伝わる『酒田舞娘』に扮しているのです。その昔、港町として栄えた酒田は、北前船によって庄内と上方の産物・文化が行き来する玄関口でした。そのため舞娘さんが踊り歌う『酒田甚句(さかたじんく)』にも上方の言葉が見られます。舞娘さんの華やかさ・上品さをイメージして仕上げた純米大吟醸を、ぜひご賞味くださいね♪」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米使用)、原料米 酒造好適米100%使用、精米歩合50%、アルコール分15度、製造年月2019.6」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 この蔵は、全量純米大吟醸を生産していることで知られる。これについて、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「TATENOKAWA 100年ビジョンのもと、ただひたむきに良い酒を造り、品質だけで勝負していこうという思いを込めて、平成22酒造年度から吟醸王国山形では初めて全量純米大吟醸の蔵元となりました」

 酒名「楯野川」の由来について、蔵のホームページは「安政元年(1854年)に酒造業を開始。翌年、安政2年(1855年)荘内藩藩主酒井公が当家に訪れた際酒を献上したところ、大いに喜ばれ酒銘を『楯野川』とするよう命名した」と説明。コトバンクは「地名の『山楯』にちなみ、庄内藩主が命名」と説明している。

酒蛙

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