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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4180】川鶴 純米 たのののた(田野々の田)(かわつる)【香川県】

2020.3.14 22:22
香川県観音寺市 川鶴酒造
香川県観音寺市 川鶴酒造

【B居酒屋にて 全5回の③】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが2種類ほどある程度だ。このため常日ごろ、飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

「山の井」「悦凱陣」と飲み進め、3番目にいただいたのは「川鶴 純米 たのののた」だった。「川鶴」は、なじみのF居酒屋が推していることもあり飲む機会が多く、当連載でこれまで11種類を取り上げている。もともと、フルボディー系のパンチのある酒、というイメージがあったが、近年、格段にブラッシュアップされ、高位安定性を保っているようにおもえる。難しく書いてしまったが、要は、格段にレベルアップした、ということだ。

 さて、今回の酒をいただいてみる。上立ち香は、メロン香が華やか。含んでも香りが広がる。口当たりはやわらか、ふくよか。酸が出てくる。余韻の酸も強め。軽快感があり、飲みやすい。そう口にしたら、店の女性板前さんが「ほかのお客さんもそう言っていますよ」と教えてくれた。「川鶴」というと、フルボディー系のパンチのある力強い酒、というイメージがあるが、今回の酒は、イメージとは異なり、おとなしい味わいのお酒だとおもった。あれも川鶴、これも川鶴、か。懐の深い蔵である。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように説明している。

「周りを山に囲まれた細長い盆地の『讃岐五郷田野々』は桃源郷を思わす、山村ながら昔から稲作が盛んな集落です。川鶴酒造の契約農家として、1999年(平成11年)から山田錦と向き合っています。標高もあり、昼夜の寒暖差が大きく良質なお米作りに適しています。四国讃岐で育つ山田錦で醸した日本酒を是非味わってください」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合58%、アルコール分15度、讃岐五郷地区『田野々』産山田錦100%使用、製造年月2019.11」

 酒名および蔵名「川鶴」の由来について、蔵のホームページは「蔵の裏に流れる清らかで豊富な水を湛える清流“財田川”に鶴が舞い降りたことから初代蔵元が酒名を川鶴と命名しました」と説明している。

酒蛙

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