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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4164】月桂冠 純金箔入 本醸造 金の七福神めぐり(げっけいかん)【京都府】

2020.3.3 15:07
京都府京都市伏見区 月桂冠
京都府京都市伏見区 月桂冠

 松の内があけてすぐ、近所のP居酒屋に顔を出した。この時季、わたくしは忙しい。なじみの居酒屋に挨拶回りをしなければならないからだ。どうせそのうち顔を出すんだから、別に挨拶回りをしなくてもいいようなものだが、なんとなく、ふらふら回ってしまうのだ。

 さて、P居酒屋ではいつも、麦焼酎「いいちこ」の水割りを2杯ほど飲み、そうめんを食べてから次に転戦するパターン。野球に例えるならば、中継ぎ投手。が、この日は違っていた。声の大きなママが「日本酒あるよ~。月桂冠だよ~」。そして続ける。「最初の一杯はタダだよ~。二杯目からは有料だよ~」。笑ってしまう。偉そうに言っているけど、常連客から年賀にいただいたお酒なのだ。本来はタダでいいはずだ。

 さて、その酒は「月桂冠」の金粉入り。いかにも正月需要向けのお酒だ。「月桂冠」は当連載でこれまで、7種類を取り上げている。いずれも、安定感抜群のお酒だとおもっている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酸あり、甘み適度。これが第一印象だ。旨みはやや少なめ。辛みは適度にあり、キレが非常に良い。余韻も辛み。すっきりした飲み口。すこしアル添感があるが、気にならない程度。さすが月桂冠、かなりまとまっているお酒だと感じた。飲み続け、口が慣れてくるにつれ、酸が次第に引っ込み、代わりに辛みが前に出てきて、そして辛みがけっこう強く感じられるようになる。クセが無く、ずっと飲み続けていられる辛口食中酒だと感じた。

 瓶の裏ラべルはこの酒を以下のように紹介している。「醸造に適した上質の原料米をていねいに磨き、じっくり醸しました。なめらかな口当たりと、スッキリしたのどごしが特徴の辛口本醸造酒に、縁起のよい金箔をちりばめています」。また「甘辛度 辛口、濃淡度 中位、お奨めの飲み方 すこし冷やして ぬる燗 上燗」。

 ラベルのスペック表示は「アルコール分 14度以上15度未満、原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール 金箔、精米歩合70%、製造年月2019.11」。

 酒名・蔵名の「月桂冠」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「当社は、1905年(明治38年)、勝利と栄光のシンボル『月桂冠』を商標登録し酒銘として使いはじめました。当時、自然や地名などをもとにした銘柄が多く用いられていた中で、ハイカラな酒銘として注目を浴びました」

酒蛙

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