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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4157】裏陸奥男山 超辛純米 無濾過生原酒(むつおとこやま)【青森県】

2020.2.28 13:15
青森県八戸市 八戸酒造
青森県八戸市 八戸酒造

【T居酒屋にて 全3回の②】

 あることをするため、「酔鯨 純米吟醸 高育54号」をテイスティングする必要があった。ということで、この酒を常備しているT居酒屋へ。この店は、我が大天敵・阪神タイガースの巣窟のため足が遠のいていたが、必要に迫られて、久しぶりに顔を出す。まずこの酒をいただいたが、当連載【2598】で紹介済みなので、ここではテイスティング結果は掲載しない。

 次は「刈穂 純米 あらばしり 総槽掛け搾り生酒」、3番目は「裏陸奥男山 超辛純米 無濾過生原酒」だった。八戸酒造のお酒は飲む機会が非常に多く、当連載でこれまで、20種類を取り上げている。うち16種類は「陸奥八仙」。3種類が「陸奥男山」だ。

 その中に「陸奥男山 超辛純米」(当連載【3954】)が含まれており、今回のお酒はその生酒バージョンだ。一般的に「裏バージョン」というと、責めとあらばしりを混ぜたものとか、普通でないイメージが濃厚にあるが(わたくし個人的なイメージです)が、これは単なる生酒バージョン。これを裏というのかなあ????? ま、裏には定義がないので、自由につけてもいいのだろう。さて、いただいてみる。

 甘旨酸っぱい。まろやかで濃醇、辛みも加わり力強い。剛速球的でありながら、きれい感がある。旨い! フレッシュ感あり。余韻は苦・辛。裏バージョンにしてはハイレベルでびっくり。それもそのはず、「陸奥男山 超辛純米」の生酒バージョンなのだから、不味いわけがない。木香というか、ばあちゃんのタンス的香りもかなり強い感がある。

 わたくしが「こりゃ、うめぇ~なぁ~。『裏』を名乗っているので期待しないで飲んだけど、旨くてびっくりしたよ」と言うと、T居酒屋の親方は「お客さんもすごく気に入っているお酒だよ」と、我が意を得たり、といった表情だ。

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料名 米・米麹、青森県産米100%使用、精米歩合65%、アルコール分17度、製造年月2019年2月」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 蔵のホームページによると、「創業銘柄の『陸奥男山』は1910年(明治43年)、全国の男山ブランドに先駆けて四代目駒井庄三郎によって商標登録されました。『陸奥八仙』は八代目駒井庄三郎により、1998年(平成10年)にスタートしました」。

 主力銘柄「陸奥八仙」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「中国の故事、酔八仙(八人のお酒の仙人の物語)では、酒仙たちの様々な逸話や興味深い酒の楽しみ方が語られています。飲む方が酒仙の境地で酒を楽しんで頂きたいとの思いを込めて『陸奥八仙』と名付けました」

酒蛙

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