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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4156】刈穂 純米 あらばしり 総槽掛け搾り生酒(かりほ)【秋田県】

2020.2.27 13:59
秋田県大仙市 秋田清酒
秋田県大仙市 秋田清酒

【T居酒屋にて 全3回の①】

 あることをするため、「酔鯨 純米吟醸 高育54号」をテイスティングする必要があった。ということで、この酒を常備しているT居酒屋へ。この店は、我が天敵・阪神タイガースの巣窟のため足が遠のいていたが、必要に迫られて、久しぶりに顔を出す。まずこの酒をいただいたが、当連載【2598】で紹介済みなので、ここではテイスティング結果は掲載しない。

 次にいただいたのは「刈穂 純米 あらばしり 総槽掛け搾り生酒」。「刈穂」は飲む機会が非常に多い酒で、当連載でこれまで、15種類を取り上げている。しっかりした味わいで安定感のある辛口酒、というイメージを勝手に持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 おっ、さわやか、メロン香。これが第一印象。フレッシュ&ジューシー。玩味すると、メロンだけでなく、マスカット、バナナも混ざったような果実香と旨み。余韻の苦みが強く、長く続く。酸が途中からじわじわ出てくる。温度が上がってくると、甘旨みが出てくる。温度変化が楽しめるお酒だ。これは旨い。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「今年度収穫したての新米『秋田酒こまち』を使用して今年一番に仕込み、刈穂伝統の酒槽しぼりにて丁寧にしぼり、香味が最もフレッシュな『あらばしり』を瓶詰いたしました。溌溂とした新酒の中の新酒たる味わいをお楽しみください」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分16度、勢馬歩合65%、原料米 秋田酒こまち100%(秋田県大仙市産)」。使用米の「秋田酒こまち」は秋田県農業試験場が1992年、母「秋系酒251」(その母は「五百万石」)と父「秋系酒306」(その父は「華吹雪」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に品種登録された酒造好適米だ。

 酒名「刈穂」の由来について、蔵のホームページは以下のように紹介している。

「刈穂の酒名は、飛鳥時代の天智天皇(626年-671年)の和歌『秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露にぬれつつ』に由来します。この詩は田畑を耕す農民の生活を思いやった和歌といわれており、酒造りをするものにとって深い意味を持っています」

酒蛙

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