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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4155】日高見 純米大吟醸 助六江戸桜(ひたかみ)【宮城県】

2020.2.26 14:10
宮城県石巻市 平孝酒造
宮城県石巻市 平孝酒造

 夕方、一人でふらりとP居酒屋へ。何が楽しくてクリスマス・イブの夜に一人で居酒屋に行くのかは、よく分からないけど、ま、行ったのであります。

 この店の日本酒ラインナップはお粗末なもので、わたくしはここでは「いいちこ」の水割りばかり飲んでいる。ところがこの日に限って、声がでかくてにぎやかなママが「ね、ね、タヌキさん、日高見飲む?飲む?飲む?」と聞く。カウンターに座っていきなりだから面食らうが、もちろん「飲む飲む飲む」と答える。聞くところによると、常連客の1人の差し入れなんだそうな。

 酒名サブタイトルの「助六江戸桜」は唐突だ。歌舞伎の演目「助六由縁江戸桜」が由来。昔から庶民的で人気の高い演目だ。しかし、やはり唐突だ。これについて、宮城県栗原市の「さぶん酒店」のウェブサイトは「魚、お寿司との相性を考えて造られている『日高見』。江戸前寿司と歌舞伎との繋がりからヒントを得て、幕の内にカジュアルに楽しめるようなお酒、をイメージして造られました」と説明している。

 ちなみに、助六寿司も「助六由縁江戸桜」由来。これについてウィキペディアは、以下のように説明している。「稲荷寿司と巻き寿司を組み合わせた折り詰めは助六寿司と呼ばれる。歌舞伎十八番『助六由縁江戸桜』の主人公、助六の愛人の名が揚巻であることから、 油揚げと巻き寿司の洒落から名付けられている」

 さて、味わってみる。第一印象はジューシーな味わい。香りはあまり出ていない。甘み、旨み、酸、辛みがそれぞれけっこう出ており、かなり力強いお酒。余韻は辛み。飲み進めていったら、ジューシーさは影をひそめ、力強い味わい一色になる。そして、次第に甘みが強く感じられるようになる。

 瓶のラベルのスペック表示は「製造年月01.11、アルコール分16度以上17度未満、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「日高見」の由来についてコトバンクは、「酒名は、北上川の『北上』の古称に由来」と説明している。地図を見ると、蔵のある石巻市は、旧北上川の河口に位置している。

酒蛙

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