メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4128】播州一献 本醸造(ばんしゅういっこん)【兵庫県】

2020.1.31 12:59
兵庫県宍粟市 山陽盃酒造
兵庫県宍粟市 山陽盃酒造

【A居酒屋にて 全7回の⑥】

 酒友オタマジャクシと美女軍団の飲み会が開かれた。この会は、Nオーナーの店について回り、K亭、P店と会場が変遷。今回はA店というわけだ。Nさんは唎酒師ではあるが、日本酒の海外バイヤーの仕事が本業。そして、居酒屋のオーナーを兼ねている、というエネルギッシュな方だ。ただ、生Nさんはいたってシャイ。それでいて、内に秘めた熱い思いが時々ちらっと出る好人物だ。

「御殿桜」「三笑」「雪彦山」「蜂龍盃」「黒松剣菱」と飲み進め、6番目にいただいたのは「播州一献 本醸造」だった。これも「三笑」「雪彦山」「黒松剣菱」と同じく、Nさんの友人の女性日本酒ライターSさんが提供してくれたものだ。「播州一献」というと、当連載ではこれまで、7種類を取り上げており、味がしっかりした純米酒、というイメージが強いが、本醸造もつくっているとはおもわなかった。Nさんもそうおもったらしく、Sさんに頼んで持ってきてもらったのだという。ちなみにSさんは、日本酒ライターとしての知識を得るため、「播州一献」を醸している山陽盃酒造の蔵人として蔵作業にも携わっている頑張り屋さんだ。

 さて、今回のお酒をいただいてみる。

 酒蛙「辛みと酸と旨みを感じる」
 ウッチー「普通! 飲みやすい。気楽に飲める」
 美女Mさん「引っ掛からない。なめらか」
 酒蛙「醸造アルコール添加感が全くない。これは驚きだ。辛・酸・旨のバランス非常に良いので、本醸造ではなく純米酒の味わいに感じる」

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。「米麹の使用割合を多くし、味のあるタイプに仕上げました。昔ながらの味とキレのあるお酒です。やや辛口」

 瓶のラベルのスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール、精米歩合70%、製造年月2019.10」。

 酒名「播州一献」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「播州一献(ばんしゅういっこん)とは、『播州地域(兵庫県南西部)の豊かな自然の恩恵を受け、作られたお米、播州の水を使い、地酒本来の良さを大切に手間・ひまを惜しまずに醸したお酒をどうぞ』との思いから名付けられました。『いっこん』とは、よく時代劇とかで『ささ、一献』って言っているの見かけたことはないでしょうか? 『いっぱいのお酒』という意味もあります。(三省堂国語辞典より) なので、播州一献とは、”播州産の米と水を使った播州のお酒を、一献どうぞ”という意味です」

酒蛙

関連記事 一覧へ