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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4114】寒菊 純米 ふさこがね80 中取り直汲み 無濾過生原酒(かんぎく)【千葉県】

2020.1.16 21:27
千葉県山武市 寒菊銘醸
千葉県山武市 寒菊銘醸

【F居酒屋にて 全13回の⑤】

 仕事を通じて知り合った、気の合う仲間たちと時々飲んでいる。かれこれもう15年くらいになる。今回は8カ月ぶりくらいの飲み会だが、SNSのグループでつながっているから、“しょっちゅう会っている感が”ある。場所はF居酒屋。店主やスタッフのお人柄が素晴らしく、気持ち良く飲めるお店だ。今回は、わたくしたちのために、さまざまな酒を用意してくれた。全部飲まなければならない。

「川鶴」「月の井」「賀茂金秀」「つきよしの」に続いていただいたのは「寒菊 純米 ふさこがね80 中取り直汲み 無濾過生原酒」だった。「寒菊」を当連載はこれまで、3種類取り上げている。「寒菊」には、甘酸っぱいお酒というイメージを持っている。これはどうか。いただいてみる。

 W 「ちょっと変化球かな。クリーミー。乳酸っぽい」
 K 「今日これまで飲んできた、甘旨酸っぱい路線とは違うね」
 酒蛙「微発泡感がある。旨酸っぱい。中でも酸が強い。この酒も、今日これまで飲んできた甘旨酸っぱい酒のカテゴリーに入るとおもう」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「千葉県産米を中心に展開する当シリーズ。低温で通常より長く発酵させた醪から、天然の微発泡感を愉しんでいただくために槽場で直汲みした、超少量生産の中取り無濾過生原酒です」「千葉オリジナルの食用米『ふさこがね』を使用。柑橘系フルーツを思わせる軽快な酸と、低精白ならではの米のボディのバランスをご堪能いただければ幸いです。※ふさこがね=平成18年にデビューした千葉県の独自品種米」

 使用米の「ふさこがね」は、千葉県農業総合研究センター育種研究所が1995年、「中部64号」と「千葉6号」(ふさおとめ。その片親は「ひとめぼれ」)を交配。選抜と育成を繰り返して品種を固定。2004年「ちば28号」と命名、2007年に種苗法登録された主食用米。正式名は「ちば28号」で、「ふさこがね」は一般公募で選ばれた愛称。

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分16度、精米歩合80%、製造年月2019.11」。

 酒名・蔵名の「寒菊」の由来について、「日本の名酒事典」は、以下のように説明している。「酒名は小粒ながらも香り高く、長い間花を咲かせる寒菊(冬菊)になぞらえ、初代蔵元が“小粒ながらも一徹さをもち末長く良酒を造る”という思いを込めて命名した」

酒蛙

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