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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4110】川鶴 純米 無濾過生原酒 オオセト(かわつる)【香川県】

2020.1.13 18:03
香川県観音寺市 川鶴酒造
香川県観音寺市 川鶴酒造

【F居酒屋にて 全13回の①】

 仕事を通じて知り合った、気の合う仲間たちと時々飲んでいる。かれこれもう15年くらいになる。今回は8カ月ぶりくらいの飲み会だが、SNSのグループでつながっているから、“しょっちゅう会っている感が”ある。場所はF居酒屋。店主やスタッフのお人柄が素晴らしく、気持ち良く飲めるお店だ。今回は、わたくしたちのために、さまざまな酒を用意してくれた。全種類飲まなければならない。

 トップバッターは「川鶴 純米 無濾過生原酒 オオセト」だ。「川鶴」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、10種類を取り上げている。酸が出る力強いお酒、という好イメージを持っている。さらに最近、あちこちの居酒屋で「『川鶴』、変わりました。良くなりましたよ」という声を聞く。期待感が高まる。店主が一番最初に持ってきたということは、店主イチオシの酒なんだろう。期待感がさらに高まる。では、いただいてみる。

 酒蛙「おおっ、酸っぱい。濃醇。味に凝縮感がある。エキス感もある。微発泡も感じる。ガツンと来た。すごいパンチ力」
 W 「濃いっすね」
 酒蛙「甘みと旨みもよく出ている。余韻は辛みと苦みと渋み。ジューシー&フレッシュ。バナナ香やセメダイン香(酢酸エチル)にも似たような含み香がすこしあり、ラムネをおもわせる部分もある」
 K 「飲める」
 酒蛙「酸が非常に強い。好き、好き、大好き」
 K 「好きな味です」
 W 「やさしい味わい」
 酒蛙「めちゃ力強い。実に飲みごたえがある。久しぶりに、ガツンとくる骨太の酒に巡り会った」

 予想をはるかに上回る美味しさだった。強烈なインパクトを受けた。これなら、多くの居酒屋で好評を博しているのも当然だとおもった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「香川県産の酒米『オオセト』を100%使用した直汲み無濾過生原酒です。低温でじっくりと醸すことにより、フルーティーでフレッシュな味わいを表現することができました。令和元年の爽やかな味わいをお楽しみ下さい」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合65%、アルコール分17度、香川県産オオセト100%使用、製造年月2019年11月」。使用米の「オオセト」は農林水産省中国農業試験場が1966年、母「奈系212」と父「コチカゼ」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。1979年に命名された。

 F居酒屋での飲み会からちょうど1週間後。わたくしはなじみのM居酒屋での定例飲み会に参加していた。そして、店主が6番目の酒として持ってきたのが、この「川鶴 純米 無濾過生原酒 オオセト」だったから、びっくり仰天。この酒は、全国的に“おすすめ酒”として扱われているんだろうなあ、とおもった。また、それに耐えうるだけのものを持っている酒でもある。

 酒名および蔵名「川鶴」の由来について、蔵のホームページは「蔵の裏に流れる清らかで豊富な水を湛える清流“財田川”に鶴が舞い降りたことから初代蔵元が酒名を川鶴と命名しました」と説明している。

酒蛙

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