メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4103】花の香 純米大吟醸 桜花 無濾過生原酒 ドメーヌ和水(はなのか)【熊本県】

2020.1.5 21:48
熊本県玉名郡和水町 花の香酒造
熊本県玉名郡和水町 花の香酒造

【S居酒屋にて 全9回の③】

 年に1~2回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。場所は、酒の種類が非常に多い東京・銀座のS居酒屋だ。メンバーのうち2人が都合がつかず欠席。今回は3人で飲んだ。

「東鶴」「緑川」と飲み進め、3番目にいただいたのは「花の香 純米大吟醸 桜花 無濾過生原酒 ドメーヌ和水」だ。「花の香」は当連載でこれまで、5種類を取り上げている。今回の酒は「花の香 桜花 純米大吟醸」(当連載【2334】)と同じだとおもった。で、この酒を薦めてくれた、恰幅のいいフロアのお兄さんにスマホの写真を見せた(わたくしは、当連載に掲載した写真をすべてスマホに収容し、瞬時に検索できるようにしている。重複掲載を避けるためだ)。すると、お兄さんは素早く反応した。「同じ桜花ですが、今回のお酒は無濾過生原酒なんですよ」。そうか、それなら飲んでみようか。お兄さんは「ありがとうございますっ!」。商品を良く勉強しているお兄さんだ。

 花の香酒造は1902(明治35)年創業だが、近年、その酒質の良さで急速に注目を集めている蔵だ。契機は、「獺祭」の旭酒造で研修を受け、酒質を飛躍的に向上させたこと。同蔵の躍進ぶりについて、日本酒専門のウェブサイト「SAKETIMES」は、以下のように書いている。

「蔵元や蔵人が『獺祭』の旭酒造で長期研修を受け、新たに全量純米酒の蔵としてスタートを切った熊本・花の香(はなのか)酒造。平成26BYにはわずか70石(一升瓶換算で7000本)の製造でしたが、翌年にはその6倍の480石、さらに次の年(平成28BY)には650石を造るまでに急成長しています」。さて、今回のお酒をいただいてみる。

 T 「甘い」
 N 「香りが良い。フルーティー。くいくいいく。女性が好みそうなお酒だ」
 酒蛙「うん、果実香をおもわせる上品な香りがほのか。甘旨酸っぱい。酸がきれいなので、酒に透明感がある。キレが良い」
 N 「直球ど真ん中だね!」
 T 「苦みは感じるが、辛みは感じない」
 酒蛙「余韻に辛みがあり、締まる。ジューシー&フルーティー。くどからず、薄からず、ほどよい厚み」
 N 「本当に美味しい。きれいな酒だ。女性に好まれる」
 酒蛙「いまの日本酒業界のトレンドのど真ん中の酒質・味わいだ」

 瓶のラベルは、同蔵がテロワール(もともとはワイン用語)にこだわった酒造りをしていることを以下のように紹介している。「和水テロワール。仕込み水と同地域の水田で育てた山田錦だけで醸す。それは古代より2000年続く米づくりの文化と個性を表現する唯一無二の酒造り」

 ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合 山田錦50%、アルコール分16度、製造年月19.11」

 酒名および蔵名の「花の香」の由来について、蔵のホームページは「酒蔵周辺の木々から 梅の香りが蔵の中に漂うことから 『花の香』という名の清酒が生まれました」と説明している。

酒蛙

関連記事 一覧へ