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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4099】司牡丹 一蕾 純米吟醸(つかさぼたん ひとつぼみ)【高知県】

2020.1.2 17:09
高知県高岡郡佐川町 司牡丹酒造
高知県高岡郡佐川町 司牡丹酒造

【日本酒研究会月例会 全7回の⑦完】

 足掛け13年にもおよぶ超長寿飲み会「日本酒研究会」。大層な会名だが、単なる飲み会。異業種間交流にもかかわらず、1回も欠かさず、こんなに長い間月例会を続けるとは、やはりみなさん、酒が好きだからだろう。

「鯉川」「榊正宗」「養老」「寒紅梅」「北雪」「大観」と飲み進め、店主が最後7番目に持ってきたのは「司牡丹 一蕾 純米吟醸」だった。司牡丹酒造のお酒は当連載でこれまで、7種類を取り上げている。「司牡丹 船中八策 超辛口純米」(当連載【80】)に代表されるように、辛口のイメージが濃厚な銘柄だ。さて、今回のお酒はどうか。

 酒蛙「『司牡丹』は辛口のはず」
 SI「おっしゃる通りの味わいです」
 SA「いい〆のお酒ですね」
 H 「これ、いいなあ」
 酒蛙「吟醸香がやや華やか。きれいな酒質で、基本的には淡麗辛口なんだけど、力強さも感じる。甘・旨・酸・辛が感じられ、それぞれの要素がとんがっておらず、まとまっている。キレも良く、飲み飽きしないお酒だ」

 瓶の裏ラベルには、酒名「一蕾」の意味について、以下のように書かれている。

「『蕾(つぼみ)』には、前途有望なヒト、モノ、コトの意味があります。そして『純米吟醸酒 一蕾』は、その一本の酒を手にされた方、その一杯の酒を口にされた方、“皆様の前途が明るく拓けていきますように・・・”との願いを込めて命名されました。ナチュラルに華やかな香りと柔らかく包み込むような味わいが絶妙なバランスで調和するこの酒は、まさにそんな願いの込められた『一蕾』と呼ぶにふさわしい酒質に仕上がりました。私たち『一蕾』の製造・販売に携わる者すべてが、心を込めて醸し、手から手へ一蕾のついた一輪の花を優しく手渡すようにお届けすることを約束させていただきます。そんな約束こそが、『一蕾』に託した思いを伝え願いを叶えてくれると、私たちは信じております。きっとこの『一蕾』は、皆様の心の中で大輪の花を咲かせてくれることでしょう」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、製造年月19.09」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名および蔵名「司牡丹」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「大正7年(1918年)、佐川の酒造家が結集して近代企業として株式会社を設立。そして佐川出身の維新の志士、明治新政府の宮内大臣も務めた田中光顕伯爵(坂本龍馬、中岡慎太郎亡き後の陸援隊長)は、この佐川の酒を愛飲し、『天下の芳醇なり、今後は酒の王たるべし』と激励の一筆を寄せ『司牡丹』命名。『牡丹は百花の王、さらに牡丹の中の司たるべし』という意味であります」

酒蛙

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