メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4098】大観 純米吟醸 雄町 瓶燗火入れ(たいかん)【茨城県】

2019.12.31 13:25
茨城県日立市 森島酒造
茨城県日立市 森島酒造

【日本酒研究会月例会 全7回の⑥】

 足掛け13年にもおよぶ超長寿飲み会「日本酒研究会」。大層な会名だが、単なる飲み会。異業種間交流にもかかわらず、1回も欠かさず、こんなに長い間月例会を続けるとは、やはりみなさん、酒が好きだからだろう。

「鯉川」「榊正宗」「養老」「寒紅梅」「北雪」と飲み進め、店主が5番目に持ってきたのは「大観 純米吟醸 雄町 瓶燗火入れ」だった。「大観」は当連載でこれまで、2種類を取り上げている。この蔵は、日本画の巨匠・横山大観と縁があり、酒名「大観」は横山大観の名だ。さて、今回の酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「旨いっ!!!」
 K 「あとからグーッときますね」
 SA「さらっとした口当たりだ」
 SI「甘みがある」
 M 「甘みが出ていますね」
 酒蛙「4番目に飲んだ『寒紅梅』に似た味わいだ」
 F 「水飴のようにやさしい甘み」
 酒蛙「うん、やわらかでやさしい口当たりだ。どちらかといえば淡麗系。きれいな酒だ」
 Y 「しっかりとした味わい」
 酒蛙「甘・旨・酸・辛のバランスが良く、ジューシー&フルーティー。ラムネ香を連想する」
 SA「そうそう。ラムネを飲んだときのような香りを感じる」
 酒蛙「これは旨い」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(岡山県産)米麹(岡山県産米)、原料米 雄町100%使用、精米歩合50%、アルコール分16度、日本酒度+2、酸度1.7」。

 裏ラベルには以下の受賞歴も掲載している。「IWC純米吟醸酒の部 2019年【GOLDメダル】受賞酒、2016年【茨城トロフィー】受賞酒」

 横山大観との縁について裏ラベルは、以下のように説明している。「弊社4代目社長と近代日本画の巨匠『横山大観』先生(水戸市出身)は、深い交友があり終生ご愛飲くださいました。ブランド『大観』は先生による命名です」

 蔵のホームページは以前、「『大観』命名の由来」と題し、紹介記事を載せていたが、今、そのコンテンツは掲載されていない(わたくしが探せない)。掲載当時の記事を以下に貼り付ける。

 「第2次世界大戦末の昭和20年7月、日立地方は艦砲射撃、次いで焼夷弾攻撃を受け、当地もその戦災から逃れることが出来ず、蔵や家屋を焼失しました。このような物資不足の中、幸運にも建材の大谷石を入手することが出来、翌年には石造りの酒蔵を建造し、酒造りを再開致しました。
 『横山大観』先生は、茨城県水戸市出身で近代日本画の巨匠として名声を掲げられました。『大観』先生といえば日本酒、と言われるほどの大酒豪家で、中年以降の食事は、朝食に茶碗一杯をとるだけで、あとは日本酒を食事代わりにしていたとまで言われます。近代日本美術の生みの親と言われている『岡倉天心』先生のご指導のもと、茨城県北茨城市の五浦に移り住み、画作に励み活躍なされた時もありました。
 そんな日本酒の大好きな『横山大観』先生と、地元の街復興にも携わっていた当時の3代浩一郎社長は、深い交友がありました。ある時、戦災からの復興の苦労話をしたことから、『大観』という名の酒を販売したいという希望を先生がお受け下さいました。こうして昭和28年、銘酒『大観』が誕生しました。今もラベルに先生直筆の文字を使用しています」

酒蛙

関連記事 一覧へ